春本番を迎え、新生活も始まった。街の人に話を聞くと「温度差が激しいので風邪気味になってしまった」「疲れやすい。すぐ寝てしまう」との声が。慣れない環境で心身の不調を感じたら、それは“春だる”かもしれない。
疲れ・眠気・集中力低下など
患者が4月に入り1割から2割程度増えているのが、福島県会津若松市にある「会津こころと脳のクリニック」。医師の後藤大介さんは「なんとなくだるいとか、疲れが取れないとか。あとは日中の眠気、集中力がないとか続かないとか。また、やる気が出ないといったことを訴えられる方は少し増えるかもしれません」という。

このような症状は『春だる』と呼ばれることもある。
ストレスも影響
春先の寒暖差や花粉などの自然環境だけでなく、慣れない新生活へのストレスも影響しているという。

後藤医師は「入社や就学など新たな環境に入っていくというのが、割とこの季節多い。そこに順応するのに、どうしてもエネルギーを使う。自律神経系の機能も、そこの影響を受けていて、動悸しやすくなったり体温調節がうまく行かなくなったりする」と説明する。
頑張りすぎないことも大事
自律神経を整えるためには、規則正しい生活と適度な運動が効果的だという。加えて後藤医師は「この季節は、調子悪くなる可能性ってそもそもあると認識するということと、自分のペースを大事にしてもらうのがいいかなと思います」と話し、新生活に適応しようと頑張り過ぎないことも大切だという。