各地の学校では入学式を終えたばかりですが、2026年春の新1年生に向けた「ラン活」、ランドセル購入をめぐる動きが早くも活発になっています。山陰でも、ショッピングモールに売り場が登場、ランドセル商戦がすでに始まっています。
パープルに、ピンク、そしてシルバー。色とりどり、約350種類のランドセルが並びます。
島根県出雲市のショッピングモール「ゆめタウン出雲」。
4月5日、2026年春の新一年生用のランドセルの特設コーナーを開設しました。
ランドセルを選ぶため、店をめぐったり、カタログを取り寄せたりするいわゆる「ラン活」が近年、過熱しています。
かつては家族3世代が揃いやすい「お盆」に、10年ほど前には「大型連休」に始まったランドセル商戦ですが…。
Q購入時期の傾向は?
ゆめタウン出雲・上村尚弘次長:
年々早まっている傾向。4月から下見を始め、大型連休ごろに購入する流れ。
ランドセルメーカーの団体によると、この春小学校に入学した新1年生の保護者が、ランドセル購入を考えはじめた時期で最も多かったのは2024年4月、購入時期は2024年5月が最も多いと言います。
Q早期化する要因は?
ゆめタウン出雲・上村尚弘次長:
ランドセル購入が、家族の一大行事になっている。夏ごろには売り切れるものもあり、豊富な商品がある早いうちに気に入った物を買いたいからではないかと。
子どもの成長の大きな節目、しかも”6年間使う大切な買い物”だけに、良いものを早く手に入れたいというのが家族の心理。
これに応えこの店では、ここ数年、入学式シーズンとほぼ同時にランドセルの特設コーナーを開設しているということです。
宍道正五記者:
(ランドセルを手に持って)軽さは、もちろん子どもに負担の少ない商品が人気のようです。
2026年向けのランドセル、ポイントは「重さ」。
1キロ前後と軽く、形も背中にフィットするよう改良、肩のベルトのクッション材を増やして1年生の小さな体への負担を軽くしているということです。
また、性別の表記がなくなりジェンダーレスを意識したデザインが増えているのも、最近の傾向だといいます。
この店の売れ筋は5万円から7万円前後のもの。
店では、「ラン活」の活気を追い風に、前の年を上回る売り上げに期待しています。