佐賀空港へのオスプレイ配備計画をめぐり、2025年4月7日、佐賀市の坂井市長が中谷防衛大臣と面会。坂井市長は大臣に対し、「責任を持って最大限の安全を確保してほしい」と要望した。
オスプレイ 木更津から佐賀空港へ
防衛省は、佐賀空港の西側に新たな駐屯地を建設していて、2025年6月中の完成を目指している。

駐屯地には、千葉県木更津市に暫定配備されている陸上自衛隊のオスプレイ17機などを順次移す計画だ。
佐賀市長が防衛省へ 大臣と面会
これを前に佐賀市の坂井英隆市長が防衛省を訪れ、中谷防衛大臣と面会した(2025年4月7日)。

面会では坂井市長から「自衛隊機の安全対策」「漁業・農業など周辺への対策」「地域振興への影響に対する対応」など5点を中谷防衛大臣に確認。

中谷防衛大臣からは、「防衛省として責任をもってしっかりと地元の思いを受け止めた」との回答があったという。

また、管轄する自治体が交付金を受け取ることができる駐屯地の「特定防衛施設」への指定については…。
「特定防衛施設」の早期指定を要望
佐賀市 坂井英隆市長:
駐屯地の運用によって基準を満たす場合には「特定防衛施設」の早期の指定ということも依頼をしたというところでございます

防衛省によると、この交付金は、県内では2025年度、目達原駐屯地関連で吉野ヶ里町が2800万円、上峰町が2700万円の交付を受ける計画になっている。

中谷防衛相:
駐屯地開設後の航空機の運用状況これが特定防衛施設の指定にかかる基準を満たす場合には、佐賀駐屯地を特定防衛施設に早期に指定する予定でございます

一方、防衛省は2025年4月1日、佐賀・吉野ヶ里町の目達原駐屯地に新しい部隊を編成した。
オスプレイ配備へ新部隊を編成
防衛省によると、この部隊は、佐賀空港へのオスプレイ配備に向けた準備部隊。新しい駐屯地の施設管理などの業務を行うため全国から約40人が集められた。

この部隊は仮称で「佐賀駐屯地業務隊準備隊」と呼ばれ、新しい駐屯地が開設された後は、仮称「佐賀駐屯地業務隊」に改編予定だ。
オスプレイの佐賀空港への配備計画は着々と進んでいる。
(サガテレビ)