睡眠不足で判断力が鈍っている「夜勤明け」の人が詐欺のターゲットとなる可能性があり、消費者センターが注意を呼び掛けている。
福井県鯖江市では夜勤労働者向けの消費者トラブル防止講座が開かれ、「判断力が鈍っている時は契約しないで!」と注意喚起があった。

夜勤労働者は狙われている?
鯖江市消費生活センターは7日、夜勤労働者向けの講座を初めて開催。日華化学の鯖江工場に勤める夜勤明けの労働者ら100人が参加した。
センターの消費生活相談員・清水優子さんが「悪質業者は判断能力が低下している夜勤労働者を狙っている」と警戒を呼びかけた。
インターネットを使った振り込み詐欺や情報漏えい、乗っ取りといった詐欺について「判断能力が低下しているときに契約をしない。通常時なら偽サイト見破れるという人もいるし、(夜勤手当で)給料が多いから払えるだろうと考える場合もある」とした。

相談件数、被害額は高止まり
参加者は「インターネットで知り合った人には個人情報を教えたりお金を送る事はしないよう気を付けたい」「判断能力が低下している時には契約をしない。寝不足になることが多いので睡眠をちゃんと取ろうと思う」などと話していた。
鯖江市消費生活センターによると、2023年度の相談件数は464件、購入金額は2億5000万円と高止まりしている。

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