記録的に高かったキャベツの価格がピーク時の4分の1に急落している。3月は暖かい気候が続き産地で収穫量が増えたため、値段が安定して安くなってきているという。
記録的高騰から一転…キャベツ価格急落
記録的な高騰が続いていたキャベツの価格が下落し、ピーク時の4分の1まで下がった。

サックサクの揚げたてトンカツの名脇役といえば、キャベツの千切りだ。
とんかつ店「かつ吉」の客:
とんかつの良いところは、キャベツで野菜がとれる。
とんかつ店「かつ吉」の学生客:
キャベツはさっぱりするんで、いくらでも食べられる。
とんかつ店「かつ吉」の40代客:
とんかつは結構脂っこいものなので、(キャベツは)必須じゃないですか。さっぱりしてて。
とんかつが来る前に、キャベツを食べきってしまうお客さんもチラホラいる。
とんかつ店「かつ吉」の40代客:
キャベツおかわりください。
リクエストに応え、店員が山盛りのキャベツを客席へ持ってきた。こちらのとんかつ店「かつ吉」では、キャベツが無料で、お客さんも大歓迎のサービスだ。

とんかつ店「かつ吉」の50代客:
キャベツが高いと自分で買えないから、外で食べる機会の方が多くなりました。
2025年1月には1玉1000円を超える店が出るなど、主な産地での天候不順などの影響で、キャベツは記録的な高騰が続いていた。
多い日で1日30玉のキャベツを使うというとんかつ店「かつ吉」も、キャベツのおかわり無料に苦労したのでは…。
かつ吉 水道橋店・品川勝巳店長:
高い時で1ケース5000円以上。今は1900円ですね。少しずつ50円ずつ下がってきて、気がついたらこんなに一気に下がって嬉しいです。
記者:
ニヤニヤが止まらない?
かつ吉 水道橋店・品川勝巳店長:
止まらないです。
20週ぶりに平年価格の2倍を下回る
8日、農林水産省が発表した主な野菜の平均価格で、キャベツは1kg当たり311円だった。

2024年11月以来、20週ぶりに平年の2倍を下回った。キャベツの一大産地、愛知県豊橋市の畑では、大きなキャベツが次々と収穫されていた。
キャベツ農家:
出来は今のは良いですよ。例年通り。やっぱり(去年の)夏場暑かったのが、伸びるに伸びなかった。

1月中旬に1玉800円で販売していた愛知県瀬戸市のスーパー「新鮮市場いせや」では、8日の価格はどうなっているのか。
記者:
こちらのスーパーでは、キャベツが1玉税込み214円で売られています。
価格はピーク時の約4分の1だ。なぜ、ここまで値が下がったのだろうか?
新鮮市場いせや・福丸明男社長:
(去年)12月は雨が少なくて発育が遅れてしまいまして、1月に入って雨が降って、3月になって暖かい日が結構多かったので、入荷量が増えて今は値段が安定して安くなってきている。
(「イット!」4月9日放送より)