北朝鮮の非核化に向けた日米韓の連携は「最も敵対的な行為」だと北朝鮮が反発しました。
金正恩総書記の妹、与正氏は9日付の労働新聞などを通じて談話を発表し、日米韓の外相が3日の会談で北朝鮮の完全な非核化を目指す方針を確認したことについて、北朝鮮の主権を否定する「最も敵対的な行為」だと批判しました。
また非核化を「時代遅れで非常識」とした上で北朝鮮の「核保有国の地位」は「誰が否定しても変わるものではない」と主張しました。
韓国メディアは与正氏の談話について、アメリカのトランプ政権が北朝鮮の非核化に向けて日韓と協議を重ねていることを踏まえ「非核化は交渉の対象ではない」という北朝鮮の方針を強調する狙いがあると分析しています。
与正氏の談話はアメリカの原子力空母「カール・ビンソン」が釜山に入港した際の3月3日以来、約1カ月ぶりです。