アメリカのトランプ政権で、日本との関税交渉を担当する通商代表部のグリア代表は、日本に対して農産品などの市場開放を求めていく考えを示しました。
USTR グリア代表:
もちろん、我々は日本市場の参入拡大を望んでいる。農産品の市場を拡大し、改善できると感じている。
グリア氏は8日、連邦議会の公聴会に出席し「すでにこの数週間で、日本側と何度か話合いを重ねてきた」と、水面下で日本側と協議を進めてきたと明らかにしました。
その上で、トランプ大統領に日本との交渉担当に指名されたことで「新たな段階に入る」と協議が本格化する考えを示しました。
また、グリア氏は、工業製品について「規制や基準などの点で構造的な障壁がある」と指摘しました。自動車などを念頭においた発言とみられます。
トランプ大統領は、ベッセント財務長官とグリア氏を日本との関税交渉の担当閣僚に指名していて、関税や非関税障壁、為替などを巡り協議が行われる見通しです。