長野県豊丘村では樹齢400年以上と推定される立派なシダレザクラがもうすぐ見頃を迎えます。ただ、幹に亀裂が見つかり、今後、大きな枝を切り落とすことになったため、今の姿は今年で見納めとなります。

豊丘村堀越地区でひときわ存在のある1本のシダレザクラ。アーチ状の枝にはやや濃いピンクの花をつけています。

推定樹齢400年、村の文化財に指定されている「笹見平のしだれ桜」です。

現在、3分から4分咲きですが、8日も住民などが続々と訪れ、眺めたり写真を撮影したりしていました。

村民:
「毎年必ず見に来ています。立派な桜なので地元の人たちに愛されている」

集落を見下ろすようにたたずむ桜の木ですが、この姿は、今年で見納めとなります。

管理する西部環境美化実行委・平勝さん:
「幹のところに亀裂が入り3、4センチくらいですね」

管理する地元自治会によりますと、3月、幹の中心部に大きな亀裂が入っているのが見つかりました。

強い風が吹くとこのまま裂けてしまう可能性があるため、花が散った後、大きくて重い枝2本を切り落とし、裂け目を保護する治療をすることを決ました。

管理する西部環境美化実行委・平勝さん:
「新しい枝が出たらそれを育てるように努めるので。来年以降ちょっと寂しい感じがするかと思いますが、今後もかわいがっていただければ」

8日も今の姿を写真に残そうと訪れた人もいました。

長野市から:
「非常にきれいになっているし、ちょっと悲しいなと思って。それでも見納めだと思って来た」

「笹見平のしだれ桜」は、10日には満開になりそうだということです。

長野放送
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