福井県立恐竜博物館の近くに2027年秋、星野リゾートが展開するリゾートホテル「リゾナーレ福井」がオープンすることになった。リゾナーレは北陸初進出となる。

2027年秋に開業予定の「リゾナーレ福井」完成予想図
2027年秋に開業予定の「リゾナーレ福井」完成予想図
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建物は松ぼっくりがモチーフ

「リゾナーレ福井」は2027年秋、恐竜博物館がある勝山市の長尾山総合運動公園内にオープン予定。建物はアカマツが群生する長尾山の森に馴染むよう松ぼっくりに似た円柱型のデザインで、地上8階、地下1階の施設内に客室100室を設ける。恐竜博物館のすぐ側という立地を生かし、恐竜コンテンツと連携したアクティビティが楽しめることになる。
 
星野リゾート企画開発グループディレクター・瀬尾光教さん:
「長尾山総合公園の豊かな自然と恐竜をテーマにしたコンテンツを連携し、他のエリアにはないようなリゾナーレにしていきたい。このエリアの魅力を丁寧に発掘し、オール福井で魅力的な発信ができれば」

建物は松ぼっくりがモチーフ
建物は松ぼっくりがモチーフ

リゾナーレは北陸初進出

星野リゾートが展開するホテルブランドは「星のや」、温泉旅館ブランドの「界(かい)」、街ナカに立地する「OMO(おも)」などがあり、「リゾナーレ」はその一つ。子どもから大人まで「リゾート」が満喫できるホテルという位置づけで、北海道のリゾナーレトマムや山梨県のリゾナーレ八ケ岳など国内外に7施設があり、「PLAY HARD」=「夢中になって楽しみ尽くす」をコンセプトに、その土地に合わせた景色や食を堪能できる特別な滞在を提供する。
   
「リゾナーレ福井」は2025年、新たに開業する山口県下関市の施設に次ぐ9施設目で、リゾナーレブランドとしては北陸初進出だ。
  
星野リゾートは、中京や関西からの観光客に加え、北陸新幹線の開業効果で増加が顕著な関東方面からの観光客も積極的に取り込み、開業後3年で稼働率8割を目指したいとしている。

星野リゾートブランドの宿泊施設
星野リゾートブランドの宿泊施設

インバウンドや観光消費額増加に期待

リゾナーレ福井の建設事業は観光振興を目的とした官民連携のプロジェクトで、星野リゾートはホテルの運営以外にも公園全体の運営や管理も担う。星野リゾートのノウハウや発信力を生かして、恐竜博物館一帯がさらに賑わうことが期待されている。
     
県内では今後も、観光ホテルやビジネスホテルのオープンが控えている。2025年は芦原温泉街に楽天グループがプロデュースする宿泊施設ホテル、福井駅前と敦賀駅前にはドーミーイン系列のホテルなど4つがオープン予定で、現在までに8つのホテルが建設中もしくは建設予定となっている。
  
2024年は新幹線の開業効果で県内の宿泊者数が伸びたとはいえ、コロナ禍前には戻っていない。また、インバウンドの伸びが悪く、誘客に課題が残ったままだ。
    
観光客の消費額は、宿泊施設の有無で大きく変わる。宿泊移設の「質」とともに「数」の充実も図ることで、さらなる宿泊者数の増加と経済効果が期待される。

星野リゾート企画開発グループディレクター・瀬尾光教さん
星野リゾート企画開発グループディレクター・瀬尾光教さん
福井テレビ
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