3月31日に閉店した長野市の「ながの東急ライフ」に入っていたランドセル専門店が市内の別の場所に移転しオープンしました。古民家を改装した店舗で、家族でゆっくりと選ぶ時間を楽しんでほしいとしています。

長野市上松の住宅街にある立派な門構えの古民家。

大きな梁に、昔ながらの壁掛け時計も。この部屋に置かれているのは、色とりどりのランドセルです。

4月4日にオープンしたランドセル販売店「ショパンランド」。築100年の古民家を改装した店内には色とりどりのランドセルや、さまざまな種類の子ども服が並んでいます。

店はもともと市内の別の場所にありました。

入学式用の服を着た子どもたちによるファッションショー。3月31日に閉店した「ながの東急ライフ」で毎年2月に開かれていた恒例のイベントです。

「ショパンランド」は2014年からライフに出店し、服飾雑貨の「スイーツ・パーティ・マーケット」とともにファッションショーを開催。多くの新1年生の門出を祝ってきました。

しかし、買い物環境の変化や、建物の老朽化などでライフの閉店が決まり、ショパンランドも撤退を余儀なくされました。

ショパンランド・佐分幸二社長:
「残念な気持ちが一番でした。地域に愛されていたお店だったので、今まで来たお客さまも大勢いますし、たくさんのお取引さまにも支えられているので継続していこうとずっと思っていた」

市内で移転先を探していたところ、目に止まったのが空き家になっていた上松地区の古民家でした。

佐分社長:
「縁側があるんですけど、ここに座っておじいちゃんおばあちゃんが、お孫さんのランドセル選びをニコニコしながら見るっていうのを想像したのもあります」

スペースがこれまでより広くなった上、太陽光が差し込む部屋では、屋外での色合いを確認しながら選べるメリットもあると言います。

好評だったファッションショーについては。

佐分社長:
「お声がけがありまして、来年はロン・都さんの店舗で」

衣料品販売の「ロン都」の川中島の店舗で、2026年2月に開催する予定だということです。

移転して再出発を果たした「ショパンランド」。店の雰囲気はがらりと変わりましたが、新1年生とその家族に寄り添うサービスはこれまでと変わりません。

ショパンランド・佐分幸二社長:
「専門店の強みとして、家族みんながこの場に来てゆったりとした時間で買い物ができる、そんな場を提供できればと思っている」

長野放送
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