5日は、全国的に広く晴れて穏やかな春の陽気に包まれました。
各地で桜が見頃を迎えたこの週末、お花見を楽しむ人たちでにぎわいました。
桜の名所として知られる大阪の造幣局では、5日から春の風物詩「桜の通り抜け」が始まり、朝から多くの人が訪れました。
訪れた人たちは「天気も良いし最高です」「たくさんの種類の桜があるので、それが魅力だと思います」とお花見を楽しんでいる様子でした。
造幣局には142品種340本の桜が植えられていて、造幣局によると、3割ほどが見頃を迎えているということです。
訪れた人たちは春の日差しの中、桜をバックに写真を撮り楽しんでいました。
桜の通り抜けは4月11日までで、インターネットによる事前の申し込みが必要です。
一方、長野・上田市では、信州に春を告げる伝統の桜まつり「上田城千本桜まつり」が始まりました。
いまは濃いピンク色の花が特徴のヤマザクラやシダレザクラが満開となっていて、多くの人がカメラを向けていました。
訪れた人は「シダレザクラがきれいに咲いていて、来て良かったです」「癒やされます。春が来たなという感じがします」と話していました。
5日は西から天気は下り坂ですが、全国的に春本番のお花見日和となりました。
東京都心の最高気温は17度ちょうど。
この時期らしい暖かさとなり、日比谷公園の桜も満開です。
その日比谷公園では、スペイン料理のイベント「パエリア・タパス祭り」が開かれ、多くの人が訪れました。
国産のホタルイカが上にのったイカ墨のパエリアや鶏肉などが入った本場のバレンシアーナパエリア、生ハムなどを楽しむことができます。
実際に食べた人は「ビールにぴったり。すごく濃厚です。食べやすい」「イカ墨の味が結構濃くて、クリーミーですかね。もう最高ですね」と話し、スペイン料理を堪能していました。
一方、満開の桜が咲く愛媛・松山市で行われたのは、野球拳の全国大会です。
おなじみの音楽に合わせて、野球の振り付けを踊りながらじゃんけんをします。
野球拳は松山が発祥の地とされていて、5日は観光客も飛び入りで参加し地元の文化を楽しみました。
参加した人は「楽しかったです。服を脱いでいくものは知っていましたけど、これが本物だとは知らなかったですね」と話していました。
6日も春の暖かさは続きそうですが、東日本を中心に大気の状態が不安定で、局地的に雷を伴って雨が強く降る所もありそうです。