愛媛県の山間のまち・内子町は去年、書店の姿が消えました。この状況のなか本の灯を受け継ぐことになったのが四国で初めての「コンビニ書店」。4月1日にオープンしました。
田中日南子記者:
「オープンしたばかりのコンビニエンスストア。よく見るローソンなんですが、看板には“マチの本屋さん”と書いてありまして、中に入ると、ズラリと本がそろえられているんです」
看板には「LAWSONマチの本屋さん」。内子町唯一の書店が去年9月に閉店し町から書店がなくなったことを受け、その跡地にコンビニ大手のローソンが四国で初めて書店併設型の店舗をオープンしました。店舗の正式な名前は「ローソン内子五十崎インター店」です。
吉本和之店長:
「(以前の書店が)9月で閉店されてしまったので、近隣の本を買われるお客さまが本を買いたいという意見がありましたので、本の取り扱いを始めようと」
店舗は通常のコンビニより広く3割を本屋に。コミックやビジネス書、実用書など約1万2000冊をそろえています。
内子町出身の男性(東京在住):
「内子町にとってはいいんじゃないですか」
地元の女性:
「なくなって残念じゃなと思いよったんよ。本屋にしてもろてよかったなと」
吉本和之店長は「ネットで本を買う時代になってきているが、本屋だからこそ手に取って中身を確認して買っていただくことも期待できる」と話しています。
日本出版インフラセンターによりますと、国内で書店は年々減少。愛媛県でもこの10年で3割減っているということです。
電子書籍などの普及が進むなか、町の書店の新たなカタチとして注目されます。
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