「一粒万倍日」は日本の暦に古くからある吉日の一つで縁起が良いとされています。2025年4月3日は、まさにこの「一粒万倍日」にあたり、加えて他の吉日も重なる“ダブル開運日”です。暦の上ではどんな日に当たるのか。暦に関する数々の関連資料が保管されていて、暦の歴史について紹介している陰陽師ゆかりの地、おおい町にある「暦会館」で「一粒万倍日」について学芸員に聞きました。
山田学芸員:
「一粒万倍日は、一つの種をまくと万になって返ってくるという日。日頃の良い行いが返ってくる日ということで、とてもい良い日とされていて、江戸時代の解説書に記述がある。例えば『お金を貸したり種まきをしたりするといい日だ』と書いてある。自分の普段の行いが返ってくる日なので、新しいことを始めるにはいい日だと思う」
そして、山田学芸員が取り出したのは江戸時代の占いの解説書。そこには4月3日は「壬寅(みずのえとら)」とあります。これは「寅の日」と言われる日で、書には「よろず良き日」と書かれていて、何事をするにも良い大吉日という意味だそうです。
4月3日は「一粒万倍日」と「寅の日」という吉日が重なる日ということになります。
山田学芸員:
「きょうは壬寅(みずのえとら)で、この2つが重なるのは非常にラッキーな日。新年度で新しいことを始めるにはいい日なので、あまり恐れずやってもらえれば。新しいことにチャレンジしようとか旅行しようとか、考え方の一つの助けとして暦があってもいいと思う」
また、山田学芸員は「4月3日が『壬寅(みずのえとら)』、4月4日は『壬卯(みずのえう)』で、一粒万倍日と重なるので、この2日間は非常にいい日」と話していました。