「森友学園」に関する文書改ざん問題をめぐり、自殺した近畿財務局職員の妻が開示を求めていた資料の一部について、財務省がきょう=2日開示決定を出し、妻は4日に受け取ることがわかった。
妻は関西テレビの取材に、「土地取り引きについて、夫が上司から言われた『売り払いは問題ない』ということが本当かわかれば」とコメントした。

■近畿財務局職員が文書改ざんを苦に自殺 妻が裁判で関連する文書の開示求め「不開示取り消し」に
近畿財務局の職員だった赤木俊夫さん(当時54歳)は、「森友学園」に関する公文書の改ざんを強いられたことを苦にうつ病を発症し、自殺した。
赤木さんの妻・雅子さんは、「夫に何があったのか知りたい」と、財務省が検察に提出した資料の開示を求めたものの、国側は存在の有無すら明かさず「不開示」を決定。
雅子さんは開示を求めて裁判を起こし、不開示の取り消しを命じた大阪高裁の判決がことし2月に確定した。

■2013年から3年分の土地取り引き関連資料「約2000ページ分」4日に開示へ
雅子さんや弁護団によると、財務省が開示することを決めた文書のうち、2013年6月から3年分の土地取引の経緯に関する近畿財務局と財務省とのメールなど、およそ2000ページ分の資料について、財務省がきょう2日に開示決定の通知を出すことがわかった。
またこの資料について雅子さんが4日午後1時から、文書とデータで受け取ることもわかった。

■雅子さん「夫は上司から『売り払いは問題ない』と言われていた 本当かわかれば」
雅子さんは関西テレビの取材に対し、「4日の開示は土地取り引きに関する分ですが、夫は上司から『売り払いは問題ない』と言われていたので、それが本当かどうか分かればと思います」とコメントしている。
財務省は、1年間かけて17万ページに及ぶ資料と電子データを開示する方針で、赤木さんに関連する資料は、6月上旬に開示される見通しだ。
