東京ではここ数日、冬が戻って来たように寒く、まさに花冷えだが、実は紫外線はすでに夏に迫ろうとしている。そろそろ本格的に紫外線対策を始めた方が良さそうだ。

3日(木)まで関東など寒さ続く 

新年度がスタートしたところだが、天気も気温もなかなか安定せず、寒暖差の激しい日が続いている。東京都心は1日(火)に5.8℃と今年2番目の寒さとなり、真冬並みになった。2日(水)は13.7℃と厳しい寒さは和らいだものの3月中旬並みで、まだこの時期としては低い気温だ。

3日(木)も関東や東北を中心に雨や雷雨となり、空気は冷たいまま。晴れる西日本も4月上旬としては、日差しの暖かさよりも風の冷たさが勝る。

ただ、寒さの中でもじわじわと強まりを見せてきたのが紫外線だ。

“春の紫外線”晴れた日にはすでに「強い」ランクも

環境省によると、紫外線は1年のうち6月~8月をピークに春から初秋にかけて強く、年間で見ると4月から9月にかけての紫外線量は1年の7~8割を占める。

この記事の画像(5枚)

3月30日(日)、気象庁の観測で紫外線の強さを指標化した「UVインデックス」が5.8を観測し、今年初めて「強い」ランクになった。環境省はUVインデックスが3以上になる場合はできるだけ日差しを避け、8以上の場合はできる限り外出を控えることを推奨している。

3月31日(月)、日本気象協会は早めの紫外線対策を呼びかける「紫外線 厳重注意前線2025」を発表。この情報によると、3日(木)ごろには厳重注意前線が東京まで到達。4月上旬には西日本、東日本の広い範囲で紫外線に厳重な注意が必要。東北や北海道も油断はしていられない。東北南部を4月中旬には東北南部を北上し、5月のゴールデンウィークのころには北海道に到達する見込みだ。

まだ紫外線対策がまだできてない方は、日焼け止めクリームや帽子、日傘を準備しておくなど、慌てず対策ができるように準備を整えてほしい。

雨の日も曇りの日も油断しないで

 4日(金)は日本海側を含めて、広い範囲で晴れるが、その先は短い周期で雨が降る見込み。

晴れた日はもちろんのこと、曇りや雨の日も紫外線に油断できない。快晴の日に比べて、薄曇りで約8割、曇りで約6割、雨でも約3割の紫外線量が降り注ぐことにも気を付けて、適切な対策を心がけたい。

なお、日焼けなど肌への影響で、つい悪者ととらえてしまう紫外線だが、体に必要なビタミンDを作る良い効果があると言われる。健康のためには適度に浴びて、ただ、浴びすぎてしまわないように対策を。
(フジテレビ気象センター)

フジテレビ気象センター
フジテレビ気象センター

最新の気象・防災情報や、「なぜそういったことが起こるのか?」現象の背景を徹底解説。フジテレビ気象センターに所属する気象予報士9人の他、日本気象協会、ウェザーマップとも連携し、天気を味方につけて毎日が楽しくなる情報や、つい誰かに話したくなるような情報などお届けします。