資源の有効活用に向け、山形市と大手コンビニが新たな取り組みを始め、コンビニの店頭で、気軽にペットボトルのリサイクルに取り組むことができるようになった。

山形市内の8割に当たる39店舗に設置されたペットボトル回収機
山形市内の8割に当たる39店舗に設置されたペットボトル回収機
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県内初・コンビニにペットボトル回収機

3月27日、山形市内のセブン-イレブンで、使用済みのペットボトル回収機がお披露目された。
この取り組みは8年前から全国的に始まっていて、これまでに40都府県のセブン-イレブンで導入されている。
県内では今回初めて山形市で導入されることになり、佐藤孝弘市長などが出席してセレモニーが開かれた。

セブンイレブン関係者・佐藤孝弘山形市長が参加してセレモニーが行われた
セブンイレブン関係者・佐藤孝弘山形市長が参加してセレモニーが行われた

セブン-イレブン・ジャパン・林賢司東北ゾーン・ゾーンマネージャー:
「市民のみなさまにもペットボトル回収機を積極的にご利用いただいて、環境問題・対策について共に考え取り組みたい」

回収・加工され再びペットボトルに

取り組むのはペットボトルの「水平リサイクル」。
この機械で集められたペットボトルは、回収・加工されて再びペットボトルになる。

ペットボトルからペットボトルに「水平リサイクル」
ペットボトルからペットボトルに「水平リサイクル」

これまでは、ペットボトルから衣類など別のプラスチック製品にリサイクルされ、最終的にはごみとなっていた。

別製品として再生されると、最終的にはごみになる場合も…
別製品として再生されると、最終的にはごみになる場合も…

一方で「水平リサイクル」は、ペットボトルを再びペットボトルに作り変える仕組みで、リサイクルの輪が途切れないのが特長。
プラスチックごみが減らせるのはもちろん、新たにイチからペットボトルを作るのと比べて、二酸化炭素の排出量を最大7割削減できるのも大きなメリット。

ペットボトルからペットボトルに加工されるため、リサイクルの輪が途切れない
ペットボトルからペットボトルに加工されるため、リサイクルの輪が途切れない

身近なコンビニで簡単にリサイクル

生活に身近なコンビニエンスストア・セブン-イレブンに設置された回収機に、キャップとラベルを外し、きれいに洗った使用済みペットボトルを入れると、一瞬でリサイクルが完了する。
回収機に入れられるのは、2リットルまでのペットボトルで、連続して入れることができる。また、コンビニで買ったもの以外のペットボトルを持ち込むことも可能。

キャップとラベルを外してきれいに洗ったペットボトルを入れるだけ
キャップとラベルを外してきれいに洗ったペットボトルを入れるだけ

そして、ペットボトルを5本入れるごとにナナコカードの利用者は店舗などで使えるポイントが1ポイントもらえるサービスもある。

山形市の佐藤孝弘市長は、「コンビニエンスストアは市民にとって非常に身近な場所。市民のみなさまの環境意識を高める効果もあると思う」と話す。

コンビニは身近な場所だからこそ市民の環境意識を高めるのに最適と語る佐藤市長
コンビニは身近な場所だからこそ市民の環境意識を高めるのに最適と語る佐藤市長

セブン-イレブン十日町4丁目店・齋野国誉オーナー:
どんどん持ち込んでいただいてリサイクルに協力してもらいたい。当店で買ったものでなくても、持ってきていただければと思うので、ぜひ利用してほしい。

ペットボトル回収機は、山形市内の8割に当たる39店舗に設置され、店舗の営業時間中に利用できる。

(さくらんぼテレビ)

さくらんぼテレビ
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