全国に160店舗以上を展開する大手脱毛サロン「ミュゼプラチナム」が、22日から全店舗での一時休業を発表した。
SNSでは不安の声が相次ぎ、従業員への給料未払いも発生しているという。
運営会社は契約者に対し、最大半年間の契約期間延長の対応をするという。
SNSでは不安の声相次ぐ
混乱が起きているのは、3000人以上の従業員を抱える大手脱毛サロン「ミュゼプラチナム」。
ここ数日、SNSでは利用者とみられる人たちからの不安の声が相次いでいた。

(SNSより)
急に予約をキャンセルされた。
ミュゼから休業メールが来た。
ミュゼ倒産するの?
そうした中、21日に運営会社の「MPH」は、公式サイトで全店舗での一時休業とその理由について発表した。

(ミュゼプラチナム公式サイトより)
この度、当社は新たな経営体制への移行に伴い、国内優良企業からの資金支援を受けることが正式に決定いたしました。
つきましては、各種準備を円滑に進めるため、誠に勝手ながら令和7年3月22日(土)から4月20日(日)までの期間、全店舗を一時休業とさせていただきます。
従業員への給料未払いも
ミュゼプラチナムでは2月、経営陣が交代し、さらに2024年の11月ごろからはある問題が指摘されていた。

「給料が支払われていない状態で裏切られた感でいっぱいですね」と、最近まで働いていたという元従業員は話す。「去年(2024年)の11月の給料支給から始まって、その時は1週間くらい遅れて給料が入っていたんですけど、1月25日の支給分がまだ30%入っていない状態で、2月も入らずです」。

今週月曜日に全従業員向けに送られてきたというメールには、給料の未払いの理由について、「旧役員陣による社会保険料の未納により、年金金事務所からMPHへの入金を制限する指示が取引先に出されたため、現在売上入金が入らない状況にあります」と説明があり、4月中旬ごろには支払いできる旨を伝えていた。
退職が決まったスタッフは、「誠心誠意対応してほしい」と話した。
役員職の解任に追い込まれたと主張する男性は…
「イット!」が2月、役員職の解任に追い込まれたと主張する男性を取材すると、経営陣交代のいきさつについてこう説明した。

ミュゼプラチナム・三原孔明氏:
私どもは(2024年)9月から経営陣として再建に取り組ませていただいたんですけども、(今年2月の)朝にですね、1枚のファックスが届いていまして、株式総会を開いて取締役を解任する決議がなされたと。本当に寝耳に水でですね。絶対にその休業は行ってはいけない判断だと。

一方、従業員の給料未払いの原因とされている社会保険料の未払いについて、三原氏は「私どもの前の前の経営陣による社会保険の未払いというものがございました。それによって、現経営会社のMPHに対する差し押さえというのが行われました。やはり過去の負債による影響というのはかなり大きかったというふうに認識しております」と語った。

経営の混乱が招いたとみられる約1カ月にわたる全店舗での休業。
ミュゼは、契約者に対し最大半年間、契約期間を延長する対応をとるとしている。
(「イット!」3月21日放送より)