陸上です。
日本中学記録樹立を樹立するなど素晴らしい中学生活を送った神辺西中学校の三好美羽選手。今月、中学校を卒業しましたが、その3年間を振り返ります。

【三好美羽選手】
「小学校のときお姉ちゃんたちと一緒に走ってボロ負けしてて県大会で1位になるっていうことが夢というか目標だったので今考えたら、すごいなあと思います」

速さの秘密とは

神辺西中学校三好美羽選手中学生活3年間を振り返ると1年生で、広島県記録を更新。そして、3年生の時に日本中学校記録を更新するなど数々の記録を打ち立てました。

彼女の速さの秘密とは・・・。
3年間指導を続けた高地教諭は三好選手の強みをこのように話します。

【高地浩司教諭】
「自分の中で前に進むために必要なことをしっかり出来る。重心を前に運ぶフォームを身に着けていっていることが彼女の強みで、スタートについても頑張って出るのではなくて、やはり重心が早く前に移動しているから速いと思っています。一歩目、二歩目が早いのは前に進んでいるから速い。重心が前に移動しているから速いのだと思います」

中2で織田陸出場「楽しむぞ!」

成長に欠かせなかったのが様々な大会への挑戦2年生の時、織田陸に初めて出場しました。

【三好美羽選手】
「周りの選手がすごかったです。アップに行って、初めて見た人の顔が福部真子選手で、雨天練習場の入り口に。わぁ、やばい、カッコイイと思って口が多分空いてたと思いますはぁ!ってなってました」

社会人とのレース、スタートラインに立った時の気持ちを聞いてみると。

【三好美羽選手】
「楽しむぞ!って感じでした」

社会人とのレースは普段のレースで味わうことの出来ない他の選手の速さを体感することができました。そして、速さを知ることで、着実に力をつけることが出来ました。

日本中学記録を14年ぶりに更新

そして、3年生の時、通信陸上広島県大会に出場します。
社会人とのレース、様々な大会で得た経験同世代とのレースでは完璧な強さとなって現れます。
記録は11秒57。日本中学記録を14年ぶりに更新。歴史に名を刻みました。

【三好美羽選手】
「これは夢だなと思いました。家族とか、周りの人、先生、友達のおかげだなと本当に改めて実感しました」

ケガとの闘い

しかし、このレースを境にケガとの闘いが始まります。
両足の肉離れ思うように練習が出来ず、もどかしい日々が続きました。

【三好美羽選手】
「今、元の走りに戻しているところですけど、うまくいってないです」

自分の走りが取り戻せない。
半年ほど続いた苦しい時間。
それでも前を向いて努力を続けていました。

【三好美羽選手】
「陸上人生ここで終わりじゃないし、まだまだ自分には希望がいっぱいあると思うので、今で終わりじゃないということを自分の頭にたたきこんでました」

中学生活最後のレース、笑顔で

今年の2月、中学生活で最後の全国大会となる日本室内陸上。
同世代とではなく、年齢制限のないカテゴリー、日本選手権で出場しました。
ケガに苦しみながらも、前向きに努力を続けた三好選手。
最後は、笑顔でレースを終えました。

【三好美羽選手】
「このレースに出場したこと中学生で自分しか味わっていない経験だし、この経験をバネにしてこれからも頑張りたいと思います」

ケガを乗り越え再び走り出した三好美羽選手彼女にとって陸上競技とは…

【三好美羽選手】
「食べることと寝ること友達とか、家族と会話すること、ファンの人と話すことと陸上。この4つは必ず生活に必要なものという感じです」

テレビ新広島
テレビ新広島

広島の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。