韓国の交差点で1月7日15時半頃、走行中のトラックの荷台からブタが転落する瞬間がカメラに捉えられた。落下したブタは突然のことに困惑。道路で動かなくなってしまったものの、駆け付けた警察官の巧みな誘導でようやく歩き出し、最終的には数人がかりでトラックへ戻されたという。トラック運転手には罰金が科せられた。

なぜ?交差点のど真ん中にブタが出現!

韓国・慶尚南道金海市の交差点のど真ん中で1月7日15時半頃、目を疑う光景が撮影された。交差点にいたのはブタで、現場に駆けつけた警察官もビックリ。しかもブタはじっと佇んでいる。

ブタは一体どこからやってきたのか。その答えは防犯カメラの映像にあった。

道路で動かないブタ(提供:慶南地方警察庁)
道路で動かないブタ(提供:慶南地方警察庁)
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当時、白いトラックが交差点を曲がろうとしていた。しかし次の瞬間、荷台から転がり落ちてくる黒い影があった。この影の正体が、あのブタだった。

突然投げ出されたブタは「ここはどこ?私はだれ?」と言わんばかりに、キョロキョロと周囲を見渡していた。

そこにブタを運んでいたトラックのドライバーが駆け寄り、警察に通報。その最中もブタは動く様子がなかった。

警察官が二刀流の誘導棒でブタ誘導

現場にはすぐにパトカーが到着し、慌てるドライバーとは対照的に、冷静に対応する警察官。

警察官に誘導されて歩くブタ(提供:慶南地方警察庁)
警察官に誘導されて歩くブタ(提供:慶南地方警察庁)

この状況をどう切り抜けた鍵となったのは、警察官が手にしていた事故現場などで使われる誘導棒だった。しかも今話題の“二刀流”だ。

警察官は、2本の誘導棒を巧みに操り、慣れた様子でブタのお尻をペチペチと叩いた。すると、あれだけ動かなかったブタが歩き出した。

抵抗するブタをトラックに誘導する人たち(提供:慶南地方警察庁)
抵抗するブタをトラックに誘導する人たち(提供:慶南地方警察庁)

しかし、ブタはトラックには戻りたくないのか、最後の抵抗を見せたが、最終的には近くにいた数人がかりでトラックに戻された。

このトラブルでブタにおとがめはなかったが、ドライバーにはしっかりと罰金が科せられたという。
(「イット!」 3月19日放送より)

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