自民党内から12日、「石破おろし」の声が上がった。
自民党の西田参院議員は、石破首相の交代を求めていて、このままでは2025年の参院選は大惨敗すると批判した。一方、杉田水脈前衆院議員が公認を得たことに野党が反発した。
夏の参院選を前に足下が揺らぐ中、難しい政権運営が続いている。
「党の顔として責任果たす資格ない」…「石破おろし」の声上がる
自民党内から、突如「石破おろし」の声が上がった。石破首相を批判したのは、旧安倍派の西田昌司参院議員だ。

自民党 旧安倍派・西田昌司参院議員:
そもそも(石破首相は)衆院選で負けてますから、国民の審判が出ているわけで。その方がもう一度、参院選の看板であるというのはあり得ない。
2025年夏の参議院選挙で審判を受ける西田氏は、9日の自民党大会では、石破首相と握手を交わし笑顔を見せていたが、12日は一転し、石破首相の政権運営を痛烈に批判した。
自民党 旧安倍派・西田参院議員:
すでに、2025年の参院選を行う党の顔としての責任を果たす資格がない。
ーー仮に現状のまま参院選をしたら、与党の結果は?
自民党 旧安倍派・西田参院議員:
大惨敗するでしょう。

ーー総裁には、誰がふさわしい?
自民党 旧安倍派・西田参院議員:
この前(2024年9月)の総裁選をやった時に、党員票が一番多かったのが高市さんだった。
次の首相候補として、前経済安保相の高市早苗氏の名前を挙げた西田氏だが、参議院総会で石破首相の交代を訴えた際の拍手はまばらで、党内からも「あれはだめだ」、「今じゃない」などと冷ややかな声が上がっている。
杉田水脈氏が“自民公認候補”に…野党が石破首相を追及
夏の参院選をめぐっては、この人の名前もあった。

自民党・杉田水脈前衆院議員:
杉田水脈でございます。そしてやっと出ました。自民党の公認をいただくことができました。
前衆院議員の杉田水脈氏が、参院選の比例代表で自民党の公認候補として出馬する。さまざまな発言で物議を醸してきた杉田氏の公認について、野党は石破首相を追及した。
立憲民主党・勝部議員:
先日の衆院選では、裏金議員でもあり公認が認められませんでしたが、なぜ今回は、参議院の比例区候補に決まったのでしょうか。
石破首相:
個別具体の公認者に関する審査、決定の経緯につきましては、党の内部運営に関わることであり、お答えは差し控えます。

立憲民主党・勝部議員:
アイヌ民族への差別的な発言では、札幌法務局などから「人権侵犯」と認定された人物であり、このような決定を撤回するよう、石破総理総裁の決断を求めます。
石破首相:
公認の評価については、最終的には選挙において、有権者の皆さまにご判断をいただくべき事柄である。
夏の参院選を前に足下が揺らぐ石破首相だが、難しい政権運営が続く。
(「イット!」3月12日放送より)