埼玉県内で3月8日から10日かけて、あの“左手のないサル”の目撃情報が相次いだ。都内で目撃されていた同一のサルだった場合、8日に目撃された桶川市まで、1週間で約40km北上したことになる。
“左手のないサル”埼玉県内で相次ぎ目撃
「片手のないやつ?え、これテレビでやってるやつ?」
道路脇の草むらに現れた1匹のサル。埼玉・鴻巣市で9日午後4時半過ぎに撮影された映像だ。
「本当だ!手がない!」

「やば!お猿さん何か食べてる。やばいやばい、見てる」
ときおり撮影者の方を警戒しながら、むしゃむしゃと何かを頬張る様子のサルだったが、その後、足早にその場から去って行った。

目撃者:
妻が見てるうちに「あの手がない猿、左手が無いんじゃない?」って話になって。よく見たら左手がない、テレビに出てるような、「あ、東京からここまでもう来てるんだ」という感じなので。

目撃情報を元に10日午後1時過ぎ、イット!は、9日に猿の目撃情報があった埼玉・鴻巣市付近を取材した。
現場付近の畑には、猿の足跡のようなものがあり点々と続いており、何かを探していたのか、戻ってくるような足跡もあった。
鴻巣市によると、10日午前も市内でサルが目撃されたという。
1週間で約40km北上か
一方、8日には、同じ個体とみられるサルが隣接する埼玉・桶川市でも目撃されていた。
桶川市で撮影された映像には、サルが住宅街でジッと座る様子が捉えられていた。手元を見ると、やはり左手の一部がなかった。
動画の撮影者は、当時の様子をこう話す。

サルの目撃者:
丁度、あのお店の中に(扉を)開けて入ろうとしているところを見た。慣れているように見えた。おびえているようには見えなかった。流石にサル(をここで見るのは)は初めて。
その後サルは、住宅街を移動し姿を消したという。

8日から10日にかけて目撃情報が相次いだが、3日には左手の一部がないサルが東京・葛飾区のJR亀有駅前の商店街で撮影されていた。また2日には、葛飾区や隣接する足立区でも、同じ個体とみられる左手のないサルの目撃情報があった。
もし同一の左手のないサルだった場合、8日に目撃された桶川市まで、1週間で約40km北上したことになる。
さらに10日は、鴻巣市から隣接する行田市でもサルの目撃情報が相次いだ。サルは今後も北上を続けていくのだろうか。
(「イット!」3月10日放送より)