アメリカ軍北部訓練場返還地の廃棄物撤去を求める抗議活動で、複数の罪に問われている女に対し、那覇地方裁判所は執行猶予付きの有罪判決を言い渡しました。

この裁判は、東村のチョウ類研究者宮城秋乃被告(46)が、アメリカ軍北部訓練場返還地の廃棄物撤去を求める抗議活動で、公務執行妨害や火薬類取締法違反など複数の罪に問われているものです。

検察側は、被告について同様の違反行為を繰り返し、再び犯罪行為に及ぶ可能性は極めて高いなどとして懲役4年などを求刑していました。

これに対し弁護側は、「アメリカ軍の廃棄物問題を解決するために活動した」として公務執行妨害罪など一部の罪について無罪を主張していました。

きょう行われた判決公判で那覇地裁の佐藤哲郎裁判長は、「自身の信念を押し通すべく繰り返し犯罪行為に及んでいる」として懲役3年、執行猶予4年、罰金30万円の有罪判決を言い渡しました。

いっぽう、公務執行妨害については無罪としました。

弁護側は内容を精査し、控訴するかどうか判断するとしています。

沖縄テレビ
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