銭湯の定番である“瓶牛乳”が、続々と販売終了となっている。
明治は瓶入り商品4品目の3月末終了を発表し、銭湯の利用者からは惜しむ声が聞かれた。
環境への負荷を減らす観点からも、今後は紙容器での販売となるという。

明治「瓶牛乳」が約100年の歴史に幕…

湯上がりの1杯に、ついつい飲みたくなるのが瓶の牛乳。

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銭湯の定番ともいえるが、明治は、瓶入りの「明治おいしい牛乳(180mL)」や「明治コーヒー(180mL)」など、4品目の販売を3月末で終了することにした。

1928年から、約100年にわたって販売されてきた、明治の「瓶牛乳」。

湯上がりに欠かせないという人も多く、「瓶で飲みたいなってなる。ペットボトルとかより」、「出たら瓶牛乳みたいな」など、販売終了に悲しみの声が聞かれた。

環境負荷の観点からも生産終了へ

銭湯の“お供”としても根強い人気の「瓶牛乳」だが、生産量は年々減少している。

10年前と比べると、約3分の1まで減っている。

明治によると、これまで宅配を中心に、銭湯などでも販売されていたが、生産設備の老朽化などで瓶の調達が困難に…。

また、瓶の回収作業で排出される二酸化炭素の削減など環境への負荷を減らす観点からも、販売終了を決めたという。

4月からは紙の容器に変えて販売を続け、これにより賞味期限が5日ほど延びるという。

「パックだと買わないかも」

しかし、この容器の変更に、銭湯の利用者からは「パックだと買わないかもしれないですね。瓶だから買っちゃうというのもあって、飲みやすい」という声が聞かれた。

また、「今はお酒という感じはないので、もしかするとビールに変わるかもしれないし」、「買えるうちに買っておこうね」などと、やはり銭湯の牛乳は“瓶入り”がいいとの声も。

瓶の牛乳をめぐっては、2021年に小岩井乳業が、2024年3月末には森永乳業も販売を終了するなど、縮小の動きが相次いでいる。

それでも銭湯側は、形が変わっても“銭湯のテッパン”として牛乳の販売は続けるとしている。

堀田湯 三義梨乃副店長:
銭湯の牛乳瓶って、なんか“エモさ”があると思うので、そういったものがなくなるとちょっと寂しい感じはありますね。
売れ行きがどうなっていくのか、お客さまの反応がどうなっていくのか。
やっぱり湯上がりの牛乳は、かなりこれはもう必需品だと思うので、もちろん中身は変わらずおいしいものを届けてくれると思うので、変わらず置かせていただきたいと思っています。
(「イット!」2月28日放送より)