ミャンマーで監禁されていた日本人の高校生が、保護される直前に犯罪グループからかけられた言葉が明らかになった。

保護直前、中国語話す男が「分かっているよね」

監禁されていたのは、愛知県に住む日本人の男子高校生。捜査関係者によると、高校生は監禁前、ネットで知り合った人物から紹介された男と複数回食事し、その際に「特技を生かせる仕事がある」「頑張れば稼げる」などと説明された上、パスポートを取得するよう指示されたという。渡航後、ミャンマーの犯罪拠点に監禁されたが、2月12日にタイ当局に保護された。

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男子高校生は保護される直前、中国語を話す男から通訳を介して「ミャンマーでの詳しい話はしてはいけないことは分かっているよね」と言われたという。

警察は、男子高校生が16歳だったことから、パスポートの申請に必要な親権者の署名などが偽造された可能性があるとみて調べている。

「ドラゴンのタトゥー入った日本人」

現地取材班が向かったのは、ミャンマー東部に点在する犯罪組織の拠点の一つ。

ミャンマー東部に点在する犯罪組織の拠点の一つ
ミャンマー東部に点在する犯罪組織の拠点の一つ

出入り口には「お金が毎日入ってくるように」「ビジネスが順調で繁栄するように」などと中国語で書かれた紙が貼られていた。

国境近くに複数あるこうした犯罪拠点に、日本人を含む1万人以上の外国人が監禁されているとみられている。

その一つに監禁され、2024年10月に自力で脱出したバングラデシュ出身の男性が日本人と接触していた。

自力で脱出したバングラデシュ出身の男性:
僕がいた拠点には20人から25人の日本人がいました。全員一つの部屋に監禁されていた。全員男性です。一部の日本人はドラゴンのタトゥーが入っていました。

――日本人も被害者ですか?
自力で脱出したバングラデシュ出身の男性:

判別するのは難しい。

実態の解明が急がれる。
(「イット!」2月26日放送より)

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