メキシコ・ケレタロ州で1月、夜間の住宅街に止められた車のヘッドライトを、男が棒のような道具で盗む様子がSNSに投稿された。
映像を投稿したのは現地に住む日本人で、この地域では警察の窃盗が頻発しているため、住民たちはSNSを通じて情報を共有し、自主的に防犯対策を講じているという。
投稿者自身も過去に盗難未遂の被害に遭っていて、警察と連携しながら住民同士で協力することの重要性を訴えている。

堂々とヘッドライトを盗む窃盗犯

メキシコ・ケレタロ州で1月29日午後8時過ぎ、人気の無い通りで撮影されたのは、棒を持った男が力任せに引っ張り出した車のヘッドライトを持ち去る姿だ。

停車中の車にそろりと近づく男(映像提供:視聴者)
停車中の車にそろりと近づく男(映像提供:視聴者)
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当時、夜の住宅街には、止めてある車へと一直線に向かい歩く男がいた。

すると男は、犬がほえる中、車のフロント部分に細長い棒のようなものを差し込み、グリグリとねじ込む。

細長い金属の“棒”でヘッドライトを取り出していた男(映像提供:視聴者)
細長い金属の“棒”でヘッドライトを取り出していた男(映像提供:視聴者)

そして男は、力いっぱいにヘッドライトを引っ張り出すと、かばんに詰め込み、その場を去っていった。

窃盗続出も警察動かず…地域のためSNSへ投稿

この映像を投稿したのは、現地に住む日本人の紙谷さんだ。
SNSに上げたのには、ある切実な事情があるという。

紙谷さんによれば、「2〜3日に1回ぐらいどこかで取られてる感じですね。警察にやはり知らせてたんですけど、それ以上に深刻な犯罪が多いですから。動いてもらえなかったので、ご近所さんとの防犯のために、怪しい人がいるよとか、メッセージを頻繁にみんな送ってますね」と語った。

インターホンの窃盗未遂事件の当時の映像(映像提供:紙谷さん)
インターホンの窃盗未遂事件の当時の映像(映像提供:紙谷さん)

過去には、紙谷さん自身も自宅のインターホンが盗まれそうになったことがあるという。
盗難被害があとを絶たないこの地域では、警察に頼るだけでなく、住民たちが協力し情報を共有することが防犯対策につながるという。

紙谷さんは、「(捕まえるためには警察と)協力する、情報提供するっていうことですね」と話している。
(「イット!」 2月25日放送より)

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