「サステナブルコスメアワード」が東京で開催され、水原希子さんの「竹水フェイスミスト」や篠田麻里子さんの「yokayoボディミルク」など、環境に優しいコスメ商品が表彰された。専門家は、評価基準が原材料から廃棄までのライフサイクル全体に拡大された点、専用のロゴマークによって消費者が持続可能な製品を選びやすくなる点などに意味があると評価する。

「地球も一緒にキレイに」環境配慮のコスメが集結

「人にも地球にもやさしいコスメ」。その表彰式が行われた。

この記事の画像(20枚)

「ゴールド賞。ブランド名『プラレス』、商品『パルセイユ プラレスソリッドランドリーソープ』で受賞です」

東京・渋谷区で14日に行われた「サステナブルコスメアワード」。表彰されたのは、原材料から廃棄までのあらゆるプロセスにおいてSDGsの視点から評価された「人にも地球にもやさしいコスメ」だ。

KIKO・水原希子さん:
シルバー賞を頂けるなんて、本当に驚いていて気絶してしまいそうなんですけれども…。

SILVER賞を受賞したのは、俳優の水原希子さんが手がけるブランド「kiiks(キークス)」の「竹水フェイスミスト」。環境にも人にも優しい一石二鳥の商品だという。

自然由来にこだわり、竹が成長する際に、地中から地下茎を通して吸い上げた水を使用。

他の樹木への生育問題や地滑りなどの災害にも繋がる、「竹害対策」に期待できる“森を守れる商品”だ。

KIKO・水原希子さん:
肌に塗るものは食べ物と一緒だと思っていて、商品のクオリティーはもちろんのこと、商品を使っていただいた方が、環境問題に貢献に繋がる商品にたどり着けたのですごくうれしい。

また、審査員賞の地方創生部門で受賞したのは、俳優でタレントの篠田麻里子さんプロデュースの、天然由来成分100%の「yokayoボディミルク」だ。

自身が幼少期にアトピーで悩んでいた経験から、ブランドを設立。

生まれ故郷である福岡・糸島の温泉水を主成分に、また廃棄予定の素材を原料化して使用している。赤ちゃんから大人まで使うことができ、“親子でふれあう肌時間”を楽しんでもらいたいという。

yokayo・篠田麻里子 代表取締役:
肌の触れあう時間は一番の親子時間、“抱きしめる時間”、“塗ってあげる時間”もそうだし、そういう時間をすごく大事にしてほしい。

2019年からスタートした今回のイベント。2024年度からコスメ以外の商品も評価対象にすることで、より多くのサステナブルな商品を広めたいとしている。

サステナブルコスメアワード・岸紅子 審査員長:
地球を汚しながら自分たちを綺麗にするのではなく、地球も私も綺麗になる、そういう製品が当たり前になっていくことが大事だと思っていて、(サステナブルコスメの)認知度と、使ってくれる人々、指標にしてくれる方々が多くなったらいいなと思ってます。

サステナブルな世界が当たり前になってほしいと、「サステナブルコスメアワード」の開催は2030年までと宣言している。

消費者に分かりやすく持続可能な社会作りを後押し

「Live News α」では、デロイトトーマツグループ執行役の松江英夫さんに話を聞いた。

海老原優香 キャスター:
こちら2019年から毎年行われているアワードなんですよね。

デロイトトーマツグループ執行役・松江英夫さん:
こういったアワードの意味は、専用のロゴマークをつけることで、消費者にとって持続可能な製品を判断するラベルをつけることにあると思います。

海老原キャスター:
確かに一目でわかれば、買う側も意識しやすくなりますね。

デロイトトーマツグループ執行役・松江英夫さん:
評価対象の判断基準が、今までは、何から作るかが中心だったんですが、今回は消費や廃棄まで含めて、ライフサイクル全体を評価して認証する取り組みで、非常に意味があると思います。

これから消費者が起点になって、持続可能な社会を自ら作る動きが、広がっていくことを期待したいなと思います。
(「Live News α」2月14日放送分より)

この記事に載せきれなかった画像を一覧でご覧いただけます。 ギャラリーページはこちら(20枚)