韓国の銀行で10日、男が拳銃のような物を客や店員に向け、現金を要求する強盗事件が発生。逃げる客を追いかけ、跪かせる場面もあったが、黒い服の男性が飛びかかり、他の客や職員と共に取り押さえた。逮捕後、男の銃は黒い袋に入った恐竜型の水鉄砲だったことが判明。警察は強盗を阻止した市民に感謝状を贈る予定だ。

強盗犯のよる銀行襲撃…客怒りの反撃

韓国・釜山で10日、営業中の銀行でカメラが捉えたのは、スーツケースを持った男。

男が入店直後、客や店員に向けたのは、黒い拳銃のようなもの。銀行強盗の瞬間だ。

男は「かばんに5万ウォン札入れろ！」と命令し、慌てて逃げる客に銃を向け、追いかける。捕まった客たちはひざまずかされており、人質にされるのかと思われた。

すると次の瞬間、黒い服の男性が男に飛びかかった。しかし、男に投げ飛ばされてしまう。そこに、銀行の職員や他の客が一斉に飛びかかると、男は取り押さえられた。

最初に飛びかかった男性は、「怖かったけど、強盗は片手で銃を持っていたから、自分は両手で奪えると思って…」と振り返った。

まさかの偽物…“おもちゃ”で強盗か

男が逮捕されると、後に意外な事実が判明した。

男が持っていた黒い拳銃に見えていたものは、実は、黒い袋に入れられた恐竜の形をしたおもちゃの水鉄砲だった。

検挙に大きな役割を果たした市民には、警察から感謝状が贈られる予定だという。
（「イット！」 2月13日放送より）