崎陽軒のシウマイ弁当が2月1日から120円値上がりし1070円となった。豚肉やホタテの原材料高騰にコメの価格上昇も重なり、品質維持が困難になったという。

ソウルフードとして親しまれた駅弁は9年で270円アップとなり、いよいよ1000円超えの大台に突入。街の人からは「1000円超えるととちょっと考えますね」という声もあり、インパクトは大きいようだ。

崎陽軒のシウマイ弁当が1070円に値上げ

湯気が立つセイロの中にあったのは、蒸したてアツアツのシウマイだ。

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賑わうランチタイムの人気メニューは、横浜名物・崎陽軒の「シウマイ食べ放題」だ。

70代:
相変わらず美味しいです。横浜生まれ横浜育ちで、子供の頃からずっと崎陽軒のシウマイは大好き。

このシウマイに迫るのが、2月1日からの値上げだ。

取材班:
崎陽軒でおなじみのシウマイ弁当、2月1日から価格改定されるということです。

1日の販売数は約3万食で、日本一売れる駅弁とも称される崎陽軒の「シウマイ弁当」。

1月までは950円だが、2月1日の価格改定で120円値上がり「1070円」となる。2022年、2023年に続く値上げで、ついに1000円を超えた。このインパクトは、なかなかのものだ。

30代:
えー!そうなんですか!知らなかった。

大学生:
1000円超えるか超えないかの壁は大きいかなと思います。

崎陽軒のシウマイは100年近い歴史を持つ。戦後の街に明るさを取り戻そうと、横浜駅で商品を売り歩く「シウマイ娘」が話題となった。

このシウマイ人気を受け、横浜ならではの駅弁を作ろうと終戦から9年後に誕生したのが「シウマイ弁当」だ。

当時の価格は100円だった。以来、物価の変動に合わせて価格改定を繰り返しながらも旅のお供の定番として愛され続けてきた。

70代:
ソウルフードです。学生の頃からずっと食べている。どこか行く度に食べていました。

80代:
外出たときにはシウマイ弁当を買って帰るのが楽しみ。

原材料の高騰で品質維持困難に

2016年当時の価格は800円だった。そこからの9年で270円アップし、今回一気に1000円を超えた。

30代:
1000円いかないから新幹線乗るときも買って食べようかなとなるけど、1000円超えるととちょっと考えますね。

値上がりの背景にあるのは、シウマイの原料である豚肉やホタテの貝柱など原材料の高騰。そして、73%も上がった「コメの高騰」が響いたという。

崎陽軒広報・山本茜さん:
価格を維持するための経営努力を続けてきたが、このままだとどうしても品質維持が難しくなってしまうので。

崎陽軒では今回、全商品の9割にあたる113品目を値上げする。醤油入れの「ひょうちゃん」が付いた「昔ながらのシウマイ」15個入りも、2月1日から40円値上げされ700円となる。
(「イット!」1月31日放送より)

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