フジテレビとフジ・メディア・ホールディングスは30日、取締役会を開き、清水賢治新社長が取材に応じた。何が話し合われ、何が決まったのか。
清水新社長体制初の取締役会…日枝久相談役も出席し発言
30日午後5時15分頃、取締役会を終えたフジテレビの清水賢治新社長が、記者団の取材に応じた。

フジテレビ・清水賢治社長:
社外の方で構成される「経営刷新小委員会」と社内の次世代を担う若手のチームを編成して、こちらで再発防止、そしてフジテレビの再生のプロジェクトチームというのを作りました。

元タレント・中居正広氏の女性トラブルなど一連の問題を受け、対応が続くフジテレビは30日午後、フジテレビと親会社のフジ・メディア・ホールディングスが、定例の取締役会を開催。
清水賢治氏がフジテレビの社長に就任してから、取締役会が開かれるのは初めてだ。

取締役会には、フジサンケイグループの代表を務め、長きにわたり影響力を持つ、日枝久相談役も出席した。
今後のフジテレビがどうあるべきなのか、お台場にいる人に話を聞いた。
50代男性:
厳しい言い方で申し訳ないですけど、危機感を持ってやってくださいと言いたい。
80代男性:
若い人がどんどん積極的な意見を述べてどんどん改善していけばいい。あんまり年寄りばっかりやってるとどうもおかしなことになるんじゃないかと。
40代女性:
今年、良い新人アナウンサーの方が入ってきてたのを見たので。働きやすい環境に変わってくれればいいなと思います。頑張ってもらいたい。
また、次のような意見もあった。
10代女性:
全部のテレビが今この話になっている。自分ら見る側としてはもうちょっと違う内容が欲しい。
50代女性:
好きなテレビ局ではあるんけど、悪いことは悪い、いいことはいい、そこを改善していってもらって、もっと楽しい番組をいっぱいやってほしいと思う。
社内プロジェクトも「社内の次世代を担う若手のチームを編成」
そして先ほど、取締役会を終えて取材に応じたフジテレビの清水賢治社長は、第三者委員会の調査に協力した社員に対して不利益な対応をとらないことなど、取締役会で決まったことを明かした。

ーー再生への決意を。
フジテレビ・清水新社長:
いまのフジテレビはやはり皆さまから信頼が落ちている状況だということは重々承知しております。そしてクライアントの皆さまがたからも非常にご迷惑をおかけしているということは大変心苦しく思っております。
これに対して、いま何ができるかと言いますと調査委員会、第三者委員会の調査結果というものは我々が期間とかそういうものは左右できませんので、それは3月末がめどというのは皆さまがご存じのとおりですが、それまでの間我々は何をしていくのか、この今すぐできることは一つずつやっていかなければ行けないと思っております。
先ほど決まったことっていういのは、それぞれの第一歩となる案だと思っております。先ほど申し上げた経営刷新小委員会っていうのは、社外取締役がメンバーです。それとこれと同時に社内プロジェクトも、社内の次世代を担う若手のチームを編成して、こちらで再発防止、そしてフジテレビの再生のプロジェクトチームというのを作りました。
「訴訟は考えるか」質問に「あらゆる選択肢」
ーー日枝相談役は発言したのか、出席は?
フジテレビ・清水新社長:
取締役会には当然、今日は定例の取締役会ですから、出席されております。特に発言内容についてはここでは詳細は控えさせていただきます。
ーー発言はしたか。
フジテレビ・清水新社長:
発言はございました。

ーー文春の訂正についての見解。
フジテレビ・清水新社長:
取締役からどのような個別にどういう意見が出たかというのは差し控えさせて頂きますが、やはり一様に非常に厳しい意見が多かったです。
ーー場合によっては、訴訟は考えるか。
フジテレビ・清水新社長:
いまあらゆる選択肢が検討のもとにはあります。
(「イット!」1月30日放送より)