29日、幸せの黄色い新幹線「ドクターイエロー」がラストランを終え、引退した。
引退を前に、各地では“お別れフィーバー”となった。

「ありがとうT4」ついにラストラン

2001年に導入されたJR東海の検査専用車両「ドクターイエロー」は、時速270kmで走りながら、レールのゆがみや、架線を点検する車両だ。見つけると幸せになる「幸せの黄色い新幹線」とも呼ばれ、ファンに愛されてきた。

この記事の画像(19枚)

しかし老朽化のため引退が決まり、29日、ついにラストランを迎えた(JR西日本は2027年以降めどに引退)。

午前10時半ごろ、博多駅のホームには鉄道ファンが殺到。

ドクターイエローの先頭車両の窓には、「ありがとうT4」の文字が貼られていた。

ここから、終点の東京駅までの間、各地で別れを惜しむ姿がみられた。

名古屋市では、ドクターイエローに向かって「ありがとーーー!」と叫ぶ人々の姿が見られた。

午後4時11分、名古屋駅にドクターイエローが到着すると、駅員が「柵から身を乗り出さないようお願いします!」と注意を呼びかけた。

そして午後6時前、終点の東京駅のホームは鉄道ファンでごった返し、“すし詰め”状態。まるでコンサート会場のようだった。

「三脚のご使用はご遠慮ください!周りのお客様にご配慮お願いします!」と駅の係員が注意を呼びかける中、ついにドクターイエローが東京駅に到着。その姿を少しでもカメラに収めようと、鉄道ファンはさらに熱をおびた。

「お疲れさま~!ありがとう~!」

大勢のファンに惜しまれつつ、その役目を終えたドクターイエロー。

JR東海は、今後の検査専用車両について、現在走行しているN700Sと同じ車両に代替えする予定としている。
(「イット!」1月29日放送より)

この記事に載せきれなかった画像を一覧でご覧いただけます。 ギャラリーページはこちら(19枚)