元タレント・中居正広氏の女性トラブルなどをめぐる一連の問題を受け、フジテレビの遠藤龍之介副会長が、第三者委員会の報告書提出後に辞任する意向を示した。また、フジテレビの親会社、フジ・メディア・ホールディングスの社外取締役7人は、ガバナンスの立て直しなどを求めた提言を公表した。
親会社・社外取締役が「経営刷新小委員会」を要請
フジテレビ 遠藤龍之介副会長:
それ(第三者委員会の報告書)の初期対応が整った頃に、責任を取るつもりでおります。

この問題をめぐって経営陣が辞意を表明したのは、フジテレビの嘉納前会長、港前社長に続き、遠藤氏が3人目となる。
遠藤氏は、兼務する民放連会長職の進退については「全くこれからです」と述べた。

そして、フジテレビの親会社、フジ・メディア・ホールディングスの社外取締役7人が、ガバナンスの立て直しなどを求めた提言を公表した。

「取締役会の下に全社外取締役をメンバーとする『経営刷新小委員会』を設け、機動的な調査、提言を行う体制を整えることを求めます」

その上で、4月をメドにスタートする新経営陣の人選は“極めて重要”として、候補者の面談など必要な調査を実施したいとしている。
木村花さん母が“フジテレビの姿勢”を批判
こうした中、29日、フジテレビの番組「テラスハウス」に出演していた木村花さん(当時22)の母・響子さんが会見した。
花さんは2020年、SNSで誹謗中傷を受けた後に亡くなり、現在、響子さんはフジテレビなどに損害賠償を求める裁判を起こしている。

木村響子さん:
最近のトラブルについても思うところですけども、株主やスポンサー、自社の方しか向いていないということ、被害者や出演者に対しての安全配慮義務を無視すれば、必ずまた同じことが起こります。
響子さんは、係争中の裁判の審理内容を説明する中で、今回の中居氏らを巡る事案についてもフジテレビの姿勢を批判した。
(「イット!」 1月29日放送)