会見が始まったばかりの、27日午後5時過ぎ。フジテレビの会見を見ていた街の人は…。

会社員(60代):
(フジテレビの対応に)納得できないですよね。そういう場(聞き取りの場)に立ち会っておいて、なんのフォローもしてないというのは首をかしげます。

大学生:
トップが変われば全部が変わると思うので、血の入れ替え的にもいいんじゃないかと思う。

会見を受けて政界・自治体の反応は…

28日に衆院本会議で、石破茂首相は立憲民主党の重徳和彦政務調査会長からの質問に対し、こう答えた。

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立憲民主党・政務調査会長 重徳和彦議員:
総理は(27日の)会見で、公共メディアとしてのフジテレビが十分に説明責任を果たしたとお考えですか。

石破茂首相:
(総務省から)第三者委員会において、早期に調査を進め結果を踏まえた適切な対応を行うよう、既に要請をいたしている。こうした対応を通じまして、同社(フジテレビ)が説明責任を十分に果たすことが重要である。

自治体からも反応があった。

東京都・小池百合子知事
フジテレビさんから直接イベントの中止・延期など具体的な話は来ていません。
(所管が)生活文化スポーツ局ですけど、こちらと調整していくことになると思う。

トリエンナーレを巡っては27日の会見で、フジテレビの遠藤龍之介副会長が、まだ決定ではないとした上で、予定通りの開催は困難との見解を示していた。

さらに、イギリスのフィナンシャル・タイムズは、フジ・メディア・ホールディングスの株式を1パーセントほど保有するイギリスの投資ファンド、ゼナー・アセットマネジメントの見解を掲載した。

ゼナー・アセットマネジメントのコメント:
社風改革に取り組み、ガバナンス失敗の責任を取るための歓迎すべき第一歩。

一方で、「新たな社外上級管理職を迎え入れることを検討すべきだ」と訴えた。

スポンサー関係者「余計不透明になっちゃった」

さらに、スポンサー企業から新たな動きもあった。

28日、キリンホールディングスは、「人権侵害に対する疑義が解消されなかった」とコメントを発表。引き続き広告出稿を見送る考えを示し、フジテレビに対し、第三者委員会による調査への協力のほか、人権侵害があった場合に被害者への救済を行うことなどを申し入れた。

スポンサー関係者A:
言えないこともあるだろうから何とも言えないけど、不透明な部分が多い中で、余計不透明になっちゃった。
日枝さん出てこない、中居氏や女性の言及しない、A氏は関与ないと言い切る…誰かを庇っているという印象になる。

スポンサー関係者B:
オープン形式で10時間以上も会見を実施したこと、会長・社長が辞任したことなど、一定の評価ができる会見だった。

経団連の十倉雅和会長は定例会見で、フジテレビの会見について、こう話した。

経団連・十倉雅和会長:
まだ対応について我々は未定です。
経団連憲章で我々は書いておりますけども、人権問題というのは企業行動憲章の第一であります。我々は企業行動憲章の周知徹底、これを引き続き呼びかけ注力していきたいと思っています。
(「イット!」 1月28日放送より)