宮崎県でキャンプに励むサッカーJ1のファジアーノ岡山は1月25日、鹿島アントラーズとの練習試合に臨みました。2024シーズンJ1・5位のチームに対し、どんなサッカーを見せたのでしょうか。

宮崎キャンプが始まって1週間。初めてのJ1チームとの練習試合です。

形式は45分を4本。その1本目、ファジアーノは木村太哉(26)や末吉塁など既存の選手6人、補強の目玉の江坂任(32)など新加入選手5人で臨みました。

相手の鹿島アントラーズは、2022年のカタールW杯日本代表の柴崎岳(32)や、2024年のパリ五輪日本代表の荒木遼太郎(22)らを擁する強敵です。

「今の時点でやりたいことがどれだけ出せるか試していきたい」と語っていた木山隆之監督(52)。試合開始3分、白のユニホームのファジアーノは、右サイドから、藤田息吹が逆サイドの空いたスペースにパスを送ると、それを末吉が折り返し、江坂が合わせて、先制に成功します。

14分には、ドイツ出身のゴールキーパー、スベンド ブローダーセンのキックから、前線に抜け出したブラジル出身の大型フォワード、ルカオが追加点を奪い、2対0とリードを広げます。

39分には、相手のミスを見逃さなかった江坂が2ゴール目を挙げて3対0。元日本代表が存在感を示します。

(ファジアーノ岡山 8 MF 江坂任選手)
「自分たちの強度の所でミスを誘発できたかなとは思います。“良い守備から良い攻撃”はうちの持ち味だと思うので、そこは1本目はしっかり体現できたし、ゴールも取れたので、良かったかなとは思います」

3対0とリードする中、見られたのは、ファジアーノの武器。最終ラインでの身体を張った守備や、前線からのハイプレス。2024シーズンのJ2ベストイレブンのブローダーセン(27)もファインセーブを見せるなど相手に隙を与えません。

2本目の11分、ルカオが左サイドを突破し、最後は木村が決めて4対0。守備からリズムを作り、得点につなげます。

(ファジアーノ岡山 27 MF 木村太哉選手)
「一喜一憂せずに、その中でも結果にこだわりながら、その中でチームの勝利に貢献できるようなプレーを練習試合から一つ一つ全力でやれれば良いのかなとは思っています」

その後、メンバーを変えながら戦い、戦術の浸透や連携を深めたファジアーノ。鹿島に3点を返されましたが、J1の名門相手に4対3で勝利を収めました。

宮崎キャンプは2月1日まで、さらなるレベルアップを目指します。

(ファジアーノ岡山 木山隆之監督)
「今の時点で昨年(2024年)のチームのベースに新しく入ってきた選手もしっかりフィットしてくれているので、チームとしては良いまとまりを持ってやれているんじゃないかなと思います。もっとタフにやれるように頑張っていきたいと思います」

岡山放送
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