暖かくなるにつれて、膨らむスギの芽…花粉の本格飛散も近づいている。すでに花粉症の症状を訴える人もいて、2025年は早めの対策が必要となりそうだ。
今年も花粉飛散を観測
福島テレビ(福島県福島市)の屋上に設置した、花粉の飛散状況を観測する「ポールンロボ」は、目の色が変化して一日の花粉の飛散数が知ることができる。
花粉の状況は1時間ごとに更新していて「福島テレビ花粉観測」で検索すると確認できる。

まだ1月…早くも受診する人
一方、病院には花粉症で受診に訪れる人が増えてきているという。福島県伊達市にある「だて耳鼻科パオパオ」の鈴木聡明院長は「早い人では12月から。今シーズンはもう40人超えている」と話す。

2025年は花粉の飛び始める時期が早まっているのか、症状が出るタイミングも2024年よりも1週間から10日ほど早まっているという。
鈴木院長は「症状が出る前に受診している方が結構いる。そうすると発症しないで一年ほとんど、もしくは発症しても軽く今シーズンを過ごすことが可能。去年発症した時期を思い出して、それよりも1週間から10日ほど早めに受診するのがいい」と話し、重症化を防ぐことにつながるため早めの受診と治療を呼びかけている。
福島での本格飛散は2月中旬
毎年、環境省が調査しているスギ雄花の花芽は、福島県では1平方メートルあたり6324個が確認されている。(2024年11月~12月に調査) この値は、過去10年の平均値の92%で「平年並」か「やや少ない」ことが予想されていて、2024年シーズンと比べても、やや少なくなっている。

しかし、ウェザーニュースによると花粉飛散量は西日本や東日本、東北太平洋側で平年を上回る見込みだという。福島県での本格飛散は2月中旬ごろから始まるとされていて、スギは3月下旬まで、ヒノキは4月中旬まで飛びそうだという。

花粉症対策の基本はとにかく「花粉との接触を減らす」こと。マスクやメガネ、花粉のつきにくい服など、今から準備を進めて対策を。
(福島テレビ)