ディズニーランドの新イベントで「強制退園」というワードがトレンド入りしたなか、「ポップコーンバケット」の新作がフリマサイトに大量出品され物議を醸した。ディズニーは相次ぐトラブルを回避するため、一部グッズをオンライン販売のみとしていて、ファンからは「賛成です」「現物を手に取りたい」といった様々な声が聞かれた。一方、バレーボール・日本代表の西田有志選手(24)が所属するチームは、“チケット転売”に対して“情報提供”を利用した新たな対策を打ち出した。
ダッフィーなどのグッズがフリマサイトで高値で取引
ディズニーランドで始まったばかり、お菓子でできた世界がテーマの新イベント「ヴァネロペのスウィーツ・ポップ・ワールド」で話題となったのが“強制退園”だ。

開演前には、キャストが「走らないでね」と書かれた看板を手に、「我々の方から“厳しくご指導”させていただく場合もございます」と説明していた。

「走った人は強制退園」という厳しすぎるペナルティーをアナウンスしたことで、SNSでトレンド入りした。

そんな中、物議を醸したのが、ディズニーファンに人気を博すポップコーンバケットの新作。

“ワゴン型がかわいい!”と発売前から話題となり、フリマサイトには大量に出品されていた。

これまでにも中国人グループによる大量購入などがみられ、人気キャラクター・ダッフィーなどのグッズがフリマサイトで高値で取引されてきた。
そんな相次ぐトラブルを回避するためのある手法が注目を集めている。

これまでパーク内のショップでも買うことのできたグッズがオンライン販売のみとなり、入園済みのチケットが必要となった。

その影響で、園内のグッズショップからは人気のぬいぐるみが姿を消していた。
この対策に、ディズニーファンからは、「賛成です。せっかく交通費かけてきたのに買えないっていうのが一番悲しいので…」「欲しい人がそのたびに買えないのはどうかなと思ってたので、良い対策だと思う」と歓迎する声が聞かれた一方で、ファンならではの「“現物”を見て手に取りたいな」「(ぬいぐるみの)感触いいなとか、色ちょっと違うなとか見てます。全員違いますよ、やっぱり!“愛着”が湧きにくくなってしまうかも…」といった意見もあった。
東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドは、「今後も、1人でも多くのゲストに安心・安全に快適にお買い物をお楽しみいただけるよう、環境の整備に努めてまいります」とコメントしている。
「空席は心苦しいんですけど、今は耐え時」
一方、スポーツ界でも“新たな動き”があった。

バレーボール・SVリーグの会場の座席に置かれた張り紙には、「転売が明らかとなったためご利用いただけません」という注意書きが貼られていた。
日本代表の西田有志選手(24)が所属する強豪、「大阪ブルテオン」では、「観戦チケット」の完売が続く人気チームが相次ぐ“チケット転売”に対し、新たな“対策”を打ち出した。

フリマサイトなどから購入したいわゆる“転売チケット”で入場した場合、その席で観戦することができないという大胆な対策となっている。

「大阪ブルテオン」のホームページには『転売情報提供はこちら』と書かれていて、“転売チケット”を見つけた人に情報提供してもらい、該当する席に張り紙をすることで、観戦を制限するというシステムになっている。

大阪ブルテオン・ファンディベロップメント課 松岡透さん:
転売は“悪”だと。やはり多くの方に見てもらいたいというところは最終的なゴールなので、継続しながら(転売は)少なくなっていくだろうとは思う。しっかりと確認しながら進めていきたい。
しばらくは観客席が減少してしまう今回の対策だが、“長期的視野”で見れば、転売を“撲滅”することが期待される。
この対策にブルテオンファンの女性は、「空席は心苦しいんですけど、今は耐え時かなと思います。売る方も買う方もどちらもいなくなれば転売なくなるので、だんだんなくなっていって本当に行きたい人が行けるようになればいい」と願っている。
多くの人が楽しめるようにーー。
チームとファンが一丸となった取り組みは、スポーツ界全体へと広がっていくかもしれない。
(「イット!」 1月16日放送)