長く地元で親しまれてきた「イトーヨーカドー藤沢店」が13日、閉店した。シャッターが下りる瞬間には多くの人が詰めかけ、拍手を送った。13日は、北海道で「アリオ札幌店」も閉店した。
「シャッターが泣いてるように聞こえる」
広場を埋め尽くした大勢の人。

カメラを向ける先にあるのは、神奈川県の「イトーヨーカドー藤沢店」。
感謝とねぎらいの言葉もかけられていた。
「お疲れさまでした!」
「ありがとうー!」
向かいのビルの2階にまで、あふれた人。午後7時に赤いシャッターが下り始めると…。

「シャッターの最後の叫びです」
「泣いてるように聞こえる」
「イトーヨーカドー藤沢店」は、13日に閉店し、50年の歴史に幕を下ろした。

閉店から一夜が明けた14日、店舗に行ってみると、行われていたのは、イトーヨーカドーのシンボル・鳩の看板の撤去作業。また閉店の張り紙に足を止め、写真を撮る人の姿が見られた。

40代女性:
私は子どもの頃から通っていたので、やっぱりさみしいなっていう感じで。
子ども:
(看板が)取れてた。悲しかった。
30代女性:
赤ちゃんの休憩室って言って、オムツ替えするスポットが、この辺あんまりないので。
子ども:
もっと、がんばってほしかった。
そうしたファンの間でも、“ヨーカドー離れ”は進んでいたよう。
「2、3ヵ月に1回ですかね」
「1ヵ月に1回くらい来るかどうか…」
「子育て中の、最初の15年くらいはすごい頻繁に使ってまして、最近、実はあまり使ってなくて」
イトーヨーカドーは北海道から完全撤退に
閉店の波は、さらに広がっている。

13日は、北海道で「アリオ札幌店」も閉店。
これにより、道内に最大で15店舗あったイトーヨーカドーはゼロとなり、北海道から完全撤退となった。

また、2024年11月に閉店した埼玉・春日部店は現在、夜の間、照明の一部を点灯。
防犯上の理由で、市から要望があったということだが、いつまで点灯するかは、決まっていないという。

親会社のセブン&アイ・ホールディングスは2024年、全国で33店舗の閉店計画を発表。
2月には、埼玉県の西川口店など3店舗が閉店する予定だ。
(「イット!」 1月14日放送より)