乗客の大学生など15人が死亡した長野県軽井沢町のスキーバス事故から1月15日で9年です。警察などが、ツアーバスの運転手に、雪道でのスピードの出し過ぎなど冬の運転の注意を呼びかけました。
警察:
「今年、雪が多いので、峠も含めてスピードに気を付けて、いつも以上に安全運転していただければ」
中央道の諏訪湖SAで行われた県警とネクスコ中日本による啓発活動。軽井沢町のスキーバス事故から15日で9年になるのを前に、ツアーバスの運転手に冬場の運転の注意を呼びかけました。
長野県警 高速道路交通警察隊・今溝隆 隊長補佐:
「高速道路でスキーのツアーバスが交通事故を起こすと乗客の多くがけがをしてしまうので、とにかく安全運転を心がけていただきたい」
2016年1月15日の未明に起きた事故では、スキーツアーバスが道路脇に転落し、乗客の大学生など15人が死亡しました。
運転操作のミスでスピードを出し過ぎ、カーブを曲がりきれなかったことが直接の原因とされ、大型バスに不慣れな運転手に運転を任せるなど運行会社のずさんな安全管理体制も大きな問題となりました。
啓発は、悲惨な事故を風化させず、再発防止につなげようと行ったもので、「雪道ではスピードを落とすこと」、「スケジュールにゆとりを持って運転すること」などを呼びかけました。
バスの運転手(新宿から岐阜・高山に):
「スピードの出しすぎに注意と急な動作、急ハンドル急ブレーキをしないように心がけている。とても残念な事故だったけど、自ら起こさないように日々、気を付けて運行したい」
バスの運転手(新宿から岐阜・高山に):
「お客さまの命が第一なので、速度を出さないことと、疲れたら休憩を取ったりそういう対応をしている」
長野県警 高速道路交通警察隊・今溝隆 隊長補佐:
「(バスの運転手には)多くの方の命を預かっていると、その点をしっかりと考えていただき、引き続き安全運転に心がけていただきたい」