バス運転手の人手不足の問題を解消しようと現在、大分県佐伯市の離島では運転手を必要としないコミュニティーバスの導入が検討されている。
1月9日から実証実験が行われるのを前に8日、関係者向けの試乗会が開かれた。
実証実験に選ばれたのは人口500人ほどの離島「大入島」

今回、自動運転車両の実証実験が行われることになったのは佐伯市にある人口500人ほどの離島、大入島である。
現在、佐伯市ではバス運転手の高齢化や将来的な人手不足への対策として自動運転車両の導入が検討されている。
こうした中、比較的交通量が少ない安全な環境で島の中を移動する需要があることから大入島が実証実験の場として選ばれた。
8日、実証運行開始式が開かれた

9日から始まる実験を前に8日、関係者向けの試乗会が開かれ参加者は乗り心地や安全性を確認していた。
ゴルフカートのような自動運転車両は道路に埋め込まれた機器から位置情報などを読み込み電力で走行する。

今回の実験は現在、運行されているコミュニティーバスの一部をこの自動運転車両に置き換えるかたちで行われ、万一の場合に備え、運転手も同乗するという。
2027年度をめどに完全な自動運転の実現を目指す

佐伯市地域振興課の安武遥香さんは「まずは島民の皆さんに是非乗って欲しいというのが1番。佐伯市の他の地域については大入島で上手くいったら他地域への導入の検討もそこから入っていく」と話している。
実験は2月5日まで行われる予定で、市は2027年度をめどに島での完全な自動運転の実現を目指している。
(テレビ大分)