大分県大分市の高崎山自然動物園では、毎年サルを適正に管理するための個体数調査を行っている。ピーク時の1995年には2100匹以上のサルが生息していたというが、2024年の生息数は…?現状を取材した。

寒さが厳しくなった高崎山に「おさるの団暖ヒーター」登場

高崎山自然動物園
高崎山自然動物園
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高崎山では毎年寒さが厳しくなると、サル用の暖房器具「おさるの団暖ヒーター」が設置される。ヒーターの前でサルたちが身を寄せ合う姿は高崎山の冬の風物詩となっている。この日も早速、サルたちが集まり暖を取っていた。

個体数調査は「今後一年のエサの量を決めたりする重要な調査」

もうひとつ、高崎山自然動物園でこの時期恒例となっているのがサルの個体数調査である。
園では数を適正に管理するため、個体数の調査を毎年行っている。スタッフの藤田忠盛さんは「サルの年齢構成や、オスとメスの比率もすべて分かるようにしていきます。今後一年のサルのエサの量を決めたりする非常に重要な調査になります」と話す。

しかし、前回の2023年の調査では2つの群れのうちC群が現れない異例の事態となり山に設置した定点カメラで数を観測したという。

サルの個体数調査
サルの個体数調査

2024年は11月21日から5日間にわたって調査が実施され、職員やボランティアなど30人が山から下りてくるサルを一匹一匹、目で確認していた。

885匹のサルが生息 前年度よりも37匹減

高崎山自然動物園
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2024年12月、調査の結果が公表され、B群とC群あわせて885匹が生息していることがわかった。
これは、前年度よりも37匹少なくなっている。

ピーク時の1995年には2100匹以上が生息

高崎山自然動物園
高崎山自然動物園

専門家などでつくる高崎山管理委員会は山の自然環境を守るためのサルの適正数を800匹としていて、大分市の担当者は、適正数に近い形で管理ができていると話している。

大分市によると高崎山のサルは、ピーク時の1995年には2100匹以上生息していましたが、年々、減少傾向にあるという。

(テレビ大分)

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