地域や家庭によって作り方も味付けも変わる、お正月に食べるお雑煮。
テーマは「おせちでお雑煮」だ。
「おせちでお雑煮」をスペシャリストと試す
お正月に食材を余すことなく、おいしいお雑煮ができるということで、「お雑煮のスペシャリスト」と試してきた。

湯気が出ている、炊き上がったばかりのもち米ーー。朝から次々と出来上がっていくのはお雑煮用のお餅だ。
26日、東京・銀座のお雑煮専門店「銀座もちふじ」には、すでに「お雑煮を食べたい」というお客さんが多く訪れていた。
北海道出身の客(60代)は「お雑煮はもともと好きなので、すごく来たかったのでよかったです」と話し、岡山出身の客(60代)は「きょうは白みそのお雑煮にしました。すごく伸びます、柔らかくて」とお雑煮を堪能していた。

お正月の食卓を彩る、縁起の良いおせちやお雑煮だが、帝国データバンクによると、おせちは牛肉や海産物を中心に高くなっていて、価格は3年連続で値上がりしている。
そんな中、街の人からは「作った割に、子どもとかはそんなに食べないから…。ずっとこのまま食べ続けるのが飽きちゃうよねって」「1月3日とかまで食べて、食べきれなかったら、たぶん処分してるんじゃないですかね」など、おせちが余ってしまったり、味に飽きてしまうという声もあった。

そんな方にぴったり。
おいしくて節約にもなる、とっておきのお雑煮が作れるという。

銀座もちふじ・黒須法明オーナーシェフ:
おせちの余り物でお雑煮できると思います。物価高で材料を無駄にしないように活用していただければいいかなと思いますね。
宮本真綾キャスター:
ーーおせちでおいしいお雑煮ができるということですが、青井さん、どんな具材を入れるとおいしくなると思いますか?
青井実キャスター:
エビとかのだしなのかな。
宮本キャスター:
合いそうですよね。
青井キャスター:
何だろう、たづくり?
おすすめは筑前煮や昆布巻き、かまぼこなど
おすすめの具材をスペシャリストに伺った。

銀座もちふじ・黒須法明オーナーシェフ:
主に筑前煮ですとか、あとは昆布巻きですとか、かまぼこ、このあたりがもしご家庭のおせちの中で余るようであれば、お雑煮にしてもよろしいと思いますね。
筑前煮や昆布巻きなどの煮物、そして、かまぼこなどの練り物が合うという。

銀座もちふじ・黒須法明オーナーシェフ:
ベースとなるつゆは、年越しそばとかで余ったおつゆとか、そばつゆとかで大丈夫だと思いますので…。

ポイントは、おせちにすでにしっかりと味がついているので、めんつゆは、そばやうどんで使うときよりも薄めにすること。

そして、鍋を火にかける前に、お餅以外の材料をすべて先に入れることだ。
最後にお餅と一緒に盛り付け。
ユズやみかんの皮をのせると、より香りが良くなる。

これで「おせちでお雑煮」の完成だ。

お雑煮のスペシャリスト・黒須さんによると、ほかにもタケノコを炊いたものやチャーシュー、角煮、エビなども、すでに味付けされているものがお雑煮のつゆになじむため、合うという。
反対にカズノコや黒豆など甘く味付けされているものは、あまりつゆとなじまず、向いていないという。
(「イット!」12月27日放送より)