国民民主党の榛葉賀津也幹事長(57)が25日、YouTube番組に出演し、年収103万円の壁見直しを巡る与党との協議について語った。さらに、党代表不在の中で、自らを「党の番犬」と語り、103万円の壁やガソリン税減税への取り組みを強調した。
榛葉幹事長に直撃取材…話題は役職停止中の玉木代表へ
25日夜、YouTubeの生配信番組に出演していたのは、国民民主党の榛葉幹事長だ。
国民民主党・榛葉幹事長：
今日やるか？普通…。とんだクリスマスプレゼントだよ。メリークリスマスです。
話題は、役職停止中の玉キングこと玉木代表のことになった。
国民民主党・榛葉幹事長：
玉キング（玉木氏）がいないから榛葉キング、ライオンキングだよ！シンバだからライオンキング。
伊藤孝江議員：
玉木代表、今日何してるんですかね。
国民民主党・榛葉幹事長：
寂しくロウソクをふぅ～てやってるんじゃない？「消えた～」なんつって。
2024年注目を集めた年収103万円の壁見直しを巡る与党との協議については、こう語った。
国民民主党・榛葉幹事長：
クリスマスプレゼントがなかったので、年明けですね。下手したら節分越えるかもね。
トップの玉木氏が役職停止という中、2025年のキーパーソンとなる榛葉賀津也幹事長に、その胸中を直撃した。
国民民主党・榛葉幹事長：
玉木雄一郎という政治家を本気で支えようと。
ある意味幹事長というより、私は国民民主党の番犬だと思っています。
自身を党の番犬だと語る榛葉氏。記者会見での吠える姿も注目を浴びてきた。
国民民主党・榛葉幹事長：
いい加減なデータで交渉するなら（補正予算案への）賛否を考え直さなければならないかもしれない。こういうゾンビみたいな税制をしっかり改正していく。
フリーの記者との間では緊張したやりとりもあった。
記者：
「＃国民民主党にだまされた」というのがありましたが。
国民民主党・榛葉幹事長：
だましていないよ、まだ！
記者：
首相指名の決選で玉木と書くのは、石破政権を延命させるのでは。
国民民主党・榛葉幹事長：
全然違います！全然違います。
記者：
他に質問まわせよ！
記者：
やらせ記者がいますが？
国民民主党・榛葉幹事長：
やらせ記者って言うのは失礼じゃないか！やらせ記者っていうのはダメだ！
記者：
国民民主党の支援者みたいな対応しているじゃないか。
国民民主党・榛葉幹事長：
チッ…どうぞ！
野党の一部から冷ややかな声も…「この世界では褒め言葉」
こうした発言ついて、榛葉氏に話を聞いた。
国民民主党・榛葉幹事長：
私、全く変わってないんで。ずっとこのスタイルでやってきました。
榛葉氏は現在57歳で、父は県議会議員だ。2001年、34歳の時に民主党から参議院議員に初当選した。
2003年のイラク特措法の採決の際には、元プロレスラーの大仁田厚議員に対してこんな発言をしていた。
榛葉議員（当時）：
大仁田さんはプロの格闘家ですよね。その大仁田さんがこんなことをするのは、とても信じられない！
野党の中では保守寄りで、自民党ともパイプがある。野党の一部からは「信用できない」「話にならない」などと冷ややかな声も出ている。
国民民主党・榛葉幹事長：
“敵がいる”というのはこの世界では褒め言葉で、国民民主に攻めてくるいろんな勢力に対して立ち向かえる、そういう壁になる人間がいなければいけないんですね。女房役として玉木を守る。趣味は玉木雄一郎と言えるようになりました。
2025年は参議院選挙もあり、党にとっても勝負の年だ。榛葉氏はこう抱負を語る。
国民民主党・榛葉幹事長：
（参院選で）仲間を増やすことです。103万円の壁・ガソリン税の減税これが国民が欲してることです。
最後に榛葉氏にこう聞いた。
記者：
榛葉さんは、自分自身のことをどのような人間だと思っていらっしゃいますか？
国民民主党・榛葉幹事長：
古い人間だね。極めて昭和の人間だと思います。時代遅れの政治家でもいいから、これからそういう形で仲間を守っていきたいと思います。
（「イット！」12月26日放送より）
