南米アルゼンチンとブラジルの国境にある世界遺産イグアスの滝で26日、記録的な増水が観測された。水量が通常の5倍以上となり、人気の「悪魔の喉笛」周辺の遊歩道が水没。一時立ち入り禁止措置が取られた。
遊歩道の高さまで水位が上昇
カメラが捉えたのは、観光客に人気の世界遺産で起きた異常事態。記録的な増水に見舞われたのは、南米アルゼンチンとブラジルにまたがる「イグアスの滝」だ。

通常の5倍以上の水量が観測されたという。
安全管理者:
この増水は、ここ最近の大雨によるものだ。かなり増えている。通常の水量は毎秒1500㎥だが、26日は8000㎥を超えた。

世界最大級の滝としても知られる「イグアスの滝」は、「悪魔の喉笛」と呼ばれる落差80mほどの滝壺など、ダイナミックな光景が観光客に人気だ。
しかし、記録的な増水の影響で水しぶきが高く立ち昇り、滝の姿がほとんど見えない状態となっていた。さらに、「悪魔の喉笛」を間近で見られる遊歩道の高さまで水位が上昇している。
過去にも遊歩道が水没…立ち入り禁止措置も
柵が増水で流されないようにするための作業に追われた。

世界遺産「イグアスの滝」では、2023年10月の大雨で観測開始以来、2番目の増水を記録し、通常の16倍にまで水量が増えた。
そして、遊歩道が水没するなど深刻な事態に見舞われていた。
今回の記録的増水によって「イグアスの滝」では、一時遊歩道への立ち入り禁止の措置などが取られていたが、その後再開した。
(「イット!」12月26日放送より)
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