12月15日(日)、朝日杯フューチュリティステークス・GⅠが京都競馬場で行われる。

朝日杯FSとは…

1946年秋の東京競馬場で初めて2歳馬競走が行われ、その後1949年には関東地区における2歳馬のチャンピオン決定戦として「朝日杯3歳ステークス」が創設。
1962年以降は現行の芝1600メートルに定着している。なお2014年に競走内容のより一層の充実を図る観点から、開催場が阪神競馬場に変更された(2024年は京都開催)。
また、馬齢表示の国際基準への変更に伴い、2001年に「朝日杯フューチュリティステークス」に改称された。

朝日杯FS 過去10年比較

過去10年の結果を遡ってみてみると、無敗馬が7勝を挙げている。
2021年には有馬記念での引退を発表しているドウデュースがデビューから無傷の3連勝で朝日杯FSを制覇。さらに、2022年ドルチェモア、2023年ジャンタルマンタルと3年連続で無敗馬が勝利している。
今回もアルテヴェローチェ、トータルクラリティ、ニタモノドウシ、パンジャタワーという無敗馬が4頭参戦。それを踏まえて、今回の注目ポイントを紹介する。

アルテヴェローチェ

サウジアラビアRCを制したアルテヴェローチェ
サウジアラビアRCを制したアルテヴェローチェ
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まずは、新馬戦からサウジアラビアRCを連勝し臨むアルテヴェローチェ。
サウジアラビアRCの勝ち馬はこれまでに5頭出走しており、1着3回・2着1回・3着1回とすべて3着以内に入っている。
鞍上は新馬戦でコンビを組んだ武豊騎手で、2021年以来の制覇となるだろうか。

トータルクラリティ

新潟2歳Sを制したトータルクラリティ
新潟2歳Sを制したトータルクラリティ

次に紹介するのはトータルクラリティ。
前走の新潟2歳Sでは1番人気のコートアリシアン(前週の阪神JFで6着)を押さえ勝利。
また、手綱を取る北村友一騎手にも注目したい。11月は東京スポーツ杯2歳S・GⅡ、京阪杯・GⅢ、ステイヤーズS・GⅡと自身初の3週連続重賞制覇という結果を出した。2020年の有馬記念(クロノジェネシス)以来、4年ぶりのGⅠ制覇を目指す。
トータルクラリティはクロノジェネシスと同じバゴ産駒で、北村友一騎手にとっても思い入れのある朝日杯FSになるのではないだろうか。

ニタモノドウシ

クローバー賞を制したニタモノドウシ
クローバー賞を制したニタモノドウシ

ニタモノドウシも新馬戦&クローバー賞を連勝して臨む。
2016年皐月賞馬のディーマジェスティ産駒で、現2歳が4代目となるが、まだJRA重賞馬は出ていない。産駒悲願達成となるか。
鞍上はR.ムーア騎手。11月のジャパンカップでは、ラストランを迎えたディープ産駒最後の世代オーギュストロダンに騎乗した。今回はどんな結果を残してくれるか注目だ。

パンジャタワー

京王杯2歳Sを制したパンジャタワー
京王杯2歳Sを制したパンジャタワー

そしてパンジャタワーも新馬戦と京王杯2歳Sを連勝。
父は新種牡馬のタワーオブロンドン。2017年朝日杯FSに出走し3着に終わっている。パンジャタワーが朝日杯FSを勝てば、2005年フサイチリシャール以来19年ぶりの新種牡馬による制覇となる。

アルレッキーノ

2歳未勝利戦を制したアルレッキーノ
2歳未勝利戦を制したアルレッキーノ

2024年5月のオークス、10月秋華賞を制したチェルヴィニアの弟、アルレッキーノ。
前走のサウジアラビアRCでは5着に終わっているが、前々走の2歳未勝利戦では7馬身差で圧勝。
チェルヴィニアと同様、鞍上はルメール騎手だ。2歳王者決定戦で本領発揮できるか注目したい。

ミュージアムマイル

黄菊賞を制したミュージアムマイル
黄菊賞を制したミュージアムマイル

最後はミュージアムマイル。
父は2015年に朝日杯FSを制したリオンディーズで、4組目となる父子制覇に注目が集まる。
新馬戦は3着に敗れ、その後の未勝利戦と黄菊賞で連勝し駒を進めてきた。
前走に続きC.デムーロ騎手が騎乗。C.デムーロ騎手は2017年ホープフルS、2018年阪神JFを制しており、今回朝日杯FSを勝てば2歳GⅠ3レース完全制覇となる。

そして12月13日(金)、注目の枠順が確定。
アルテヴェローチェと武豊騎手は4枠8番、ミュージアムマイルは2枠4番から出走となる。

76回 朝日杯フューチュリティステークス(GI
京都競馬場・芝1600m
1枠1番  ダイシンラー(牡2・岩田 康誠)
1枠2番  アドマイヤズーム(牡2・川田 将雅)
2枠3番  ランスオブカオス(牡2・吉村 誠之助)
2枠4番  ミュージアムマイル(牡2・C.デムーロ )
3枠5番  コスモストーム(牡2・秋山 稔樹)
3枠6番  アルレッキーノ(牡2・C.ルメール)
4枠7番  クラスペディア(牡2・  小崎 綾也)
4枠8番  アルテヴェローチェ(牡2・武 豊)
5枠9番  エルムラント(牡2・藤岡 佑介)
5枠10番 トータルクラリティ(牡2・北村 友一)
6枠11番 ニタモノドウシ(牡2・R.ムーア)
6枠12番 パンジャタワー(牡2・松山 弘平)
7枠13番 エイシンワンド(牡2・幸 英明)
7枠14番 テイクイットオール(牡2・岩田 望来)
8枠15番 ドラゴンブースト(牡2・田口 貫太)
8枠16番 タイセイカレント(牡2・坂井 瑠星)

2歳王者に輝くのは果たして―。
朝日杯フューチュリティステークスは、12月15日(日)15時40分に発走する。 

みんなのKEIBA 朝日杯フューチュリティステークス・GⅠ
12月15日(日)15時から生放送
https://www.fujitv.co.jp/sports/keiba/