2025年夏の参院選・新潟選挙区で自民党の公認候補となった中村真衣氏が12月6日の会見で意気込みを語った。一方、立憲民主党は野田代表が来県するなど早くも選挙に向けて動きを加速させている。
自民・中村真衣氏 政治未経験も…「新潟のために」
「私も新潟のために頑張りたい、新潟から日本を元気にしたい、そういった思いがどんどんと強くなりまして、今回、自民党より立候補を決意させていただきました」
この記事の画像(7枚)2025年夏の参院選を前に会見を開いたのは、自民党の新潟選挙区の公認候補となった中村真衣氏だ。
新潟県長岡市出身、シドニーオリンピックの競泳背泳ぎで銀メダルを獲得した中村氏は、2024年7月に自民党県連が行った参院選候補者の公募に応募。選考を経て、11月に党本部が公認を決定した。
過去に経験した中越地震やスポーツ振興に携わる中で政治の力を感じてきたという中村氏。
「とにかく今の子どもたちには、色んな経験をさせたい。そういった気持ちで、私自身、色んなことに取り組んできた。自分の中ではやはり、子どもの環境というのを国がしっかりとサポートできるような社会をつくっていけたらなと思っている」
会見後は党議で県議団に挨拶。すると、石井修県議からは「これから政治の勉強をするんでしょうけども、誰のために、何のために政治をやるか、これが基本ですから、よく勉強されて頑張ってください」と激励の言葉をかけられた。
中村氏は「ちょっとまた違う緊張感があった。しっかりと受け止めて頑張りたい」と話した。
オリンピックのメダリストで県民栄誉賞を受賞するなど、知名度抜群の中村氏だが、政治は未経験。
2024年10月の衆院選では演題に立つ場面もあったが、「正直、自分のことでいっぱいいっぱいで周りを見る余裕もなかったが、チャレンジャーなので、しっかりと“相手候補”の胸を借りるつもりで、全力で新潟県の皆さんと一緒に、新潟県のために頑張っていけたらなと思っている」と意気込んだ。
立憲・打越さく良議員 野田代表が応援に
その胸を借りたい相手が、改選を迎える立憲民主党の打越さく良参院議員だ。
「緩み切った国会の風景は変わる。このことを、来年の参議院議員選挙で、しっかりと前へ進めなくてはいけない。この大きな貴重な1議席をなんとしてでも、守り抜かなければなりません。全力で、戦い抜きます」
衆院選では、県内の小選挙区で全勝した立憲民主党。その勢いを参院選につなごうと、12月1日の集会では、野田佳彦代表が応援に駆けつけた。
野田代表は「相手の方も聞くところによると、新人とは言いながらも、新潟県では知名度のある方だと思う。気合いを入れて、今回の衆議院選挙以上に、この参議院選挙でもしっかりと票を出すことができるように改めてお願いを申し上げたい」と支援への協力を呼びかけた。
党の「次の内閣」で法務大臣を務める打越氏。野田代表は政策実現のためにも打越氏が重要な存在であることを強調した。
打越氏は「地元の声を大切にする政治、それを進めてほしいという怒りの声が衆院選の結果に表れたと思うので、その思いを受けて、しっかりと闘っていきたい」と話した。
2025年の政局はどう動くのか…早くも新たな戦いが始まっている。
(NST新潟総合テレビ)