開業から27年目を迎えた、JR福島駅西口の構内にある「パワーシティ ピボット」。運営するJR東日本東北総合サービスは、営業している26店舗のうち5店舗が2025年1月末で閉店することを発表した。

食品館内をリニューアルへ

1997年の開店当時は、駅周辺に賑わいを生み出す場所として期待されていたピボット。さらなる集客力の向上を目指すために、店内をリニューアルするという。

1997年4月 多くの人で賑わうピボット
1997年4月 多くの人で賑わうピボット
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今回、閉店するのは精肉・鮮魚・青果など5店舗。閉店にともない懸念されるのが、駅周辺の空洞化が進むことだ。JR福島駅西口では2024年5月にイトーヨーカドー福島店が閉店するなど、生鮮食品を買う場所がほとんどない。

2024年5月に閉店したイトーヨーカドー福島店跡
2024年5月に閉店したイトーヨーカドー福島店跡

近くに住む高齢の女性は「東口に行かなくてはならない。膝が痛いから、ちょっと不自由だし、なかなか大変。寂しいよりも困る」と話す。また別の人は「閉まってしまうのは、すごく残念。イトーヨーカドーも閉まったので、ちょっと西口が寂しい街になるという懸念はある」と話した。

懸念される駅周辺の空洞化

2024年は福島駅周辺の空洞化が話題となった一年でもあった。
まず福島駅東口の再開発ビルだが、資材価格の高騰などで当初の計画から規模の縮小・開業時期の延期があった。9月の市議会で2029年度の開業を目指す方針が示されている。
そして5月には、福島駅西口のイトーヨーカドー福島店が閉店。跡地の利用方法はまだ決まっていない。

福島駅東口の再開発
福島駅東口の再開発

ピボットでは、現在4つの空き店舗を含めたテナント交渉が進められているが、リニューアルオープンの時期については明らかにされていない。運営会社は、計画が決まり次第、店頭などで発表するとしている。

現在のピボット 店内マップの一部
現在のピボット 店内マップの一部

様々な人が行き交う駅は、街の玄関口であり、商業活動の拠点のような役割もある。買い物面での環境の整備も含めて、改めて県都・福島市の展望が示されることが求められる。

(福島テレビ)

福島テレビ
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