東京・千代田区で15日、金取引を装い現金1300万円を偽札とすり替え盗んだ疑いで、イギリス国籍の男が逮捕された。男は被害者から現金を受け取り、テーブルの下で約1時間かけて枚数を確認し、その間に偽札とすり替えたとみられる。

テーブル下で現金を1時間確認…すり替えたか

東京・千代田区の麹町警察署で15日午前9時ごろ、カメラが捉えたのは、金取引を持ち掛け、商談相手の現金1300万円を偽札とすり替え、盗んだ疑いで逮捕されたイギリス国籍のジョー・クポト容疑者(40)だ。

取引時のイメージ
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警視庁によると2023年10月、金の取引という名目で、クポト容疑者と共犯者の男、被害者の男性とブローカーの男性の4人がレストランで待ち合わせをした。

被害者は金を購入するため、現金1300万円を紙袋に入れてクポト容疑者に手渡したという。

現金を受け取ったクポト容疑者は、テーブルの下で約1時間かけて枚数を確認した。この時に現金と偽札をすり替えたとみられている。

その後、「金が本物か鑑定してから現金を受け取る」と約束し、現金が見えないように紙袋をガムテープでぐるぐる巻きにして被害者に返却した。

ニセ札とすり替え…ホテルから姿消す

金の鑑定のため、被害者と共犯の男が金の買い取り店へ向かったが、共犯の男は途中で「用事ができた」と言い残し、その場を後にした。

一方、クポト容疑者とブローカーの男性はホテルで待っていたが、被害者が戻った時にクポト容疑者の姿はなく、金と現金1300万円は偽物と発覚したのだ。

警視庁の調べに対しクポト容疑者は、「何のことか分かりません」と容疑を否認している。
(「イット!」11月15日放送より)

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