12日(火)に発生した台風25号が発達を続けている。
いつごろ進路を北寄りに変え、沖縄で影響が出始めるか?
台風進路図に描かれた「重なる円」が意味するものとは?
日本の南海上にトリプル台風
13日(水)午後3時現在、日本の南の海上には、台風23号・24号・25号と3つの台風が存在している。

気象衛星ひまわりでは、南の海上に3つの渦を巻いてまとまった雲がある。
その中で、日本への影響が懸念されるのが、フィリピンの東にある台風25号である。
台風25号「強い」勢力に発達
台風25号は13日(水)午後3時現在、フィリピンの東を「強い」勢力で西寄りに進んでいる。

今後も強い勢力を維持しながら、徐々に北寄りに進行方向を変える予想だ。
15日(金)以降、沖縄の南に進んだあと、予報円がグルグル重なり合っている。
実はここがポイントである。
予報円が重なると何が起きる?
台風シーズンに、「自転車並み」や「ジョギング並み」もしくは「ノロノロ」台風と耳にしたことはないだろうか?
気象予報士が台風の特徴で使う比喩の1つで、フジテレビ気象センターの気象予報士陣も台風シーズンはよく口にする。

具体的には台風の速さが「ほとんど停滞」や「ゆっくり」、「10km」で動きが遅く、予報円が重なるときによく引用される。
台風の動きが遅いため、影響が長引くのだ。
今回は、沖縄に近づいてから重なる予想なので、影響が長期化する可能性もある。
接近前から高波注意!
台風25号周辺の強い風の影響で、14日(木)には南西諸島でうねりが入り、波が高くなるおそれがある。
さらに16日(土)から17日(日)にかけては大しけとなって、警報級の大雨のおそれもある。
台風25号の動向に注意し、季節外れの大雨への備えを行っていただきたい。
【執筆:フジテレビ気象センター気象予報士 樋口康弘】