広島・福山市の福山市立動物園で、ミーアキャットが犬のような鳴き声を出す様子がカメラに捉えられた。実はミーア“キャット”はネコではなく、マングースの仲間だ。普段は“キャンキャン”と鳴くが、警戒をしていると“ワンワン”と鳴くという。

ミーアキャット「Cat」ではなく「Kat」

広島・福山市の福山市立動物園で撮影されたのは、クリッとした目でこちらを見ている、メスのミーアキャット「アミ」ちゃんだ。

犬のような鳴き声をあげるアミちゃん(提供:福山市立動物園)
犬のような鳴き声をあげるアミちゃん(提供:福山市立動物園)
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その鳴き声をよく聞いてみると、「ワン!ワン!ワン!」と、まるで犬のように元気よく“ワンワン”と鳴いていた。

ミーア“キャット”なのに“ワン”と鳴く理由を飼育員に聞いてみると、「スペルは、ネコの“キャット”の『Cat』じゃなくて、『Kat』なんです。これは「マングース」を表すらしい」と語る。

実はネコではなくマングースの仲間(提供:福山市立動物園)
実はネコではなくマングースの仲間(提供:福山市立動物園)

実は南アフリカが主な生息地の「ミーアキャット」は、マングースの仲間だ。普段は“キャンキャン”と鳴くといい、あるときだけ“ワンワン”と鳴くという。

警戒心が強いミーアキャットは、「危険や警戒しているときに、“ワンワン”と鳴くみたいですね」と飼育員は語る。

辺りを警戒するアミちゃん(提供:福山市立動物園)
辺りを警戒するアミちゃん(提供:福山市立動物園)

特に鳥や飛行機などが飛び、身の危険を感じた時に“ワンワン”と鳴くのだという。

「ワン!ワン!」付き合い長いのに…飼育員を警戒

慣れてくるとミーアキャットは、飛行機などに対しては次第に鳴かなくなっていくというが、撮影された時にアミちゃんは鳥などもいないのに、「ワン!ワン!ワン!」と鳴いていた。

アミちゃんが警戒していたのは飼育員(提供:福山市立動物園)
アミちゃんが警戒していたのは飼育員(提供:福山市立動物園)

この時は、明らかに飼育員の方を見ていた。

10年近くアミちゃんを担当しているという飼育員は、「日頃からずっと顔をつきあわせているんですけど、まだ心許してないんかなって、私はショックです…」と悲しそうに答えていた。
(「イット!」 11月8日放送より)

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