コーヒーのように楽しめるみそ汁
1杯1杯、丁寧に抽出して作られているのは、ドリップコーヒー。ではなく、みそ汁!
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日本のソウルフード、みそ汁の新たな提供の形を取材した。
東京・麻布十番商店街に新しくできた「MISO JEWELRY」。まるでコーヒーショップのようなスタイリッシュな外観だが、販売しているのは、みそ汁だ。
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店員:
お待たせしました。合わせ味噌の紫タマネギになります。
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ドリップしているのは、みそ汁のだしに欠かせない、かつお節。
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ドリップした出汁と4種類のみそ、9種類の具材の中から自由に組み合わせ、コーヒーのようなカップでテイクアウトする。
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野菜を粉末化して飲みやすく
最大の特徴は、飲み歩きがしやすいように固形物が入っていないこと。
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秘密は、このパウダー。宮城県の有機農家の無農薬野菜を、酸化しないように粉末化したものを溶かし入れている。
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このパウダーを使うことで、具材をビーツにすると、ピンク色のみそ汁に(税込み450円)。
そして、ほうれん草に豆乳をトッピングすると、まるで抹茶ラテのような見た目になる(税込み500円)。
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とてもみそ汁には見えないが、そのお味は?
記者:
クリーミーになって、クリームスープのような味がします。すごく飲みやすいです。
「ソウルフードの良さを新しい形で伝えたい」
Miso Jewelry 事業部代表・山口桐子さん:
わたしは日々、鍼灸師と美容家として食育を指導する中で、「みそ汁を毎日飲んでください」と指導していたんですけど、なかなか毎日、出汁をきちんと取って作るという環境が難しくなってきていて、手軽にコーヒー代わりに飲めるみそ汁を作って、皆さまの根本の元気の源を作っていただきたいというのが、作ったきっかけです。
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小さい子どもからお年寄りまでが飲める、伝統的な日本料理「みそ汁」をあえて飲み歩きの形で提供することで、手軽に飲めるドリンクを目指す。
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Miso Jewelry 事業部代表・山口桐子さん:
みそ汁屋って、おにぎりとみそ汁という、なんとなく常識があったんですけど、それはなくてもいいなぁと思って。あえてイートインにしなくても飲めるというところを強調したかった。ソウルフードの良さを、新しい形で伝えていけたらいいなと思います。
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withコロナ時代の“売り方”の転換
三田友梨佳キャスター:
社員全員がリモートワークで働く会社、キャスター取締役COOの石倉秀明さんに伺います。石倉さんはこのお店に行かれたことがあるんですよね?
(株)キャスター取締役COO・石倉秀明氏:
そうですね、先日、偶然通りかかりましたが、見た目も普通にオシャレなカフェなのかなと思い、お味噌汁屋さんだとは思いませんでした。このお店もそうですが、外食から中食、テイクアウトといったところに需要が移ってきている中で、みなさん転換を求められているなと思います。
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(株)キャスター取締役COO・石倉秀明氏:
その転換のポイントですが、これまで提供してきた商品を分解して、withコロナの時代に合わせた売り方に変えられるところかなと思っています。
今回のみそ汁も本来は定食などのセットで売られているものだったわけですが、あえて単品で切り出して、それに特化した形の売り方を考えたことが大きいと思います。
私の知り合いのイタリアンのお店でも、パスタが有名なんですけが、そこはあえてパスタソースだけを取り出してテイクアウトできるようにしていて、そういう動きをする会社が増えてきているなという印象はあります。
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三田友梨佳キャスター:
まさに発想の転換が求められているということですね。
(株)キャスター取締役COO・石倉秀明氏:
そうですね。テイクアウトなどが増えてくると、持ち歩いている商品や食べ歩き、飲み歩いている姿を周囲の人に見てもらって、「あれは何だろう?」と気になるパッケージのデザインなどの重要性も増してくると思います。
三田友梨佳キャスター:
この苦境を乗り越えるためには、これまでの当たり前を覆すような新たなニーズの見極めが求められているようです。
(「Live News α」8月26日放送分)