長崎・島原城の築城400年を記念して10月20日、航空自衛隊のアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」が島原市の上空を飛んだ。町は県の内外から訪れた大勢の人でにぎわい、歓声が巻き起こった。
ブルーインパルスに沸く島原
ブルーインパルスの登場1時間前から、島原城の周辺にはその姿を一目見ようと大勢の親子連れなどが集まった。

離島や広島など県外から訪れた人の姿も。「お城とブルーインパルスを絡めた写真を撮りたい」とはるばるやってきたという。

10月20日午後0時15分、自衛隊機6機が姿を見せると会場が沸いた!

島原城は松倉豊後守重政が江戸時代に築いた城で、島原市のシンボルだ。雲仙・普賢岳噴火災害の際、自衛隊が災害派遣隊の指揮を執った場所でもある。自衛隊の支援に多くの被災者が励まされたことがあったため、今回もブルーインパルスが市民の希望になればと、築城400年記念事業の実行委員会が飛行を要請して実現した。
青空にお城、ブルーインパルス
青空にお城の姿とブルーインパルスはとにかく映える。

ブルーインパルスは桜の花びらやハートマークなども描いた。スモークを描きながら繰り広げる華麗な技に大きな歓声が上がった。
地元の人からは「迫力がすごかった」「こんなに人がにぎわっていて島原が盛り上がってうれしい」という声が聞かれ、鹿児島からやってきた子供は 「感動しました!遠かったけどブルーインパルスを見られてよかったです」と興奮していた。

ブル―インパルスは島原城を中心に航行し、雲仙・普賢岳噴火災害の溶岩ドームの方へも飛んだ。島原市の古川隆三郎市長は「33年たって復興した街をいろんな歴史の中で一緒に祝ってくれたという感じがする」と喜びをあらわにした。
島原城では今後もプロジェクションマッピングなど築城400年を記念するイベントが続く。
(テレビ長崎)
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